じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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§§ §§ 岡大七不思議の1つ「半田山の緑の柱」赤く染まる

 6月24日の日記で、半田山中腹に謎の「緑の柱」があるということを書いた(右に写真再掲)。いちおう「岡大七不思議」の1つに選定してみたところであるが、正体は、スッポリとツタに覆われた立ち枯れの木であることがほぼ確実である。

 その証拠に、秋が深まってきた今、「緑の柱」も真っ赤に紅葉している。


11月15日(土)

【思ったこと】
_81115(土)[一般]「コンパクトデジカメ失速」と言うが、私にとっては必需品だ

 11月15日付けの朝日新聞朝刊(アサヒコムの同一記事参照)記事によれば、右肩上がりのデジタルカメラの売れ行きが鈍っており、特にコンパクト型の価格の下落が止まらず、日本メーカー各社は販売見通しの下方修正を迫られているという。

 調査会社BCNによると、コンパクト型の国内販売額は昨年10月以降、前年割れが続く。台数も今年になって前年割れが目立つようになった。市場は飽和し、平均単価は2年前の3万1千円から、今年9月には2万5千円に落ち込んだという。コンパクト型の出荷台数の販売計画をみると、ソニーが200万台少ない2400万台に、キャノンが150万台少ない2350万台に、カシオが100万台少ない700万台にいずれも下方修正。このほか、デジカメ全体に関して、パナソニックが10%減の1300万台、オリンパスが130万台少ない1130万台に減少する計画であると報じられていた。




 こうした売れ行き不振の原因は、主として供給過剰と、平均単価低下(2年前の3万1000円から今年9月の2万5000円へ)にあるようだが、ユーザー側の写真撮影活動自体はそれほど変化していないように思われる。国内外の観光地では相変わらず日本人の写真好きは目につく。かくいう私などは、デジカメを胸のポケットに入れていて、日常的にも毎日数十枚、旅行に出かける時には1日あたり100〜300枚の写真を撮っており、無類の写真好きという部類である(5月8日11月3日の日記参照)。デジカメの価格低下は有り難いのだが、主要メーカーがデジカメ部門から撤退してしまうようだとちょっと困る。




 私がさらに疑問に思うのは、コンパクトデジカメを使っている人はいったいどうやって写真を保存、整理しているのかという点である。海外旅行先で同じツアーに参加されたある方は、デジカメで撮った写真は帰国後に写真屋さんにカメラごと持っていってそのままデジカメプリント、メモリーカードにあったファイルはフォーマットしてしまうと話しておられた。ま、写真屋さんではプリント以外にCD化したアルバムも提供してくれるとは思うが、これじゃあ、かつての銀塩写真時代とちっとも変わらない。プリントした写真をアルバム台紙に貼ったり、焼き増しして知人に郵送しておられるものと思う。

 これに対して私自身は、特別に頼まれない限りは、撮った写真をプリントすることなどありえない。撮った写真は、旅行先や帰省先ではカメラをテレビにつないで再生することもあるが、最終的には年月日別のフォルダに格納し、複数のハードディスクに保存している。そんなこともあって、おおおむね1997年12月頃からの写真は完璧に保存され、いつでも取り出せるようになっている(←但し、2004年頃までのデジカメ写真は画質が悪かったりサイズが小さかったりして、1996年頃までに撮った銀塩写真をスキャナで読み込んだほうがはるかに綺麗な画像になっていたりする)。




 デジカメ写真の新たな活用法については5月8日の日記に記した通りであるが、最近は、老化に伴い、過去の記憶がますます衰退していく中にあって、私にとってはデジカメは必需品、デジカメが無ければ過去の記憶の大部分は失われてしまうといっても過言でないほどだ。

 ところで私は最近、じゃらんのおでかけガイドにかなりの写真を投稿している。11月3日の日記で投稿枚数が
現在の投稿数
フォトアルバム:40冊 (フォト:529枚)
クチコミ:43件 (フォト:43枚)
であると書いたところであったが、その後紅葉の写真を追加したことなどあって、11月16日朝の時点では
現在の投稿数
フォトアルバム数:45冊 (フォト枚数:602枚)
クチコミ数:81件 (フォト枚数:81枚)
というように、さらに枚数が増えている。

 この投稿作業をしていて感じたのは、10年、20年と経ってしまうと、旅行先の記憶はかなり曖昧になり、久しぶりに写真を見て、あれこんなところにも行っていたのかと驚くほどである。また、過去のプリント写真をスキャナで読み込んでいて初めて気づいたのだが、1994年から1996年頃は写真屋から受け取ったプリントを袋に入れっぱなしにして箱に詰めているだけであり、それも一部バラバラになって、いつどこで撮ったのか分からないプリントがかなりの数に上ってしまっていることが分かった。このほか、1973年頃にコンパクトカメラが壊れ(ピントが合わない)、その後、質屋で一眼レフを買った1975年頃までの数年間の期間の写真は殆ど残っていないということも分かった。

 かつては、「カメラ持参で旅行すると、写真を撮ることばかりに気を取られて、直接風景に接する感動が失われてしまうので、何も持たずに旅行したほうがよい」と考えていた時期もあったのだが、今思い返すと、やはり写真は撮っておいたほうがよい。老化により記憶が衰退してくるにつれて、身に染みてそのことを感じる。であるからして、若い世代の方には、いまのうちからコンパクトデジカメを活用して、ご自身の記録をしっかり残すことをオススメしておきたい。




 最後に、現時点での私自身のデジカメ活用ポイントを申し上げておきたい。元の記事では「機能はどの社も同じ」と書かれてあったが、これは、フルオートで撮影した場合のことを言っているのかと思う。しかし、フルオートに頼っていては決して満足できる写真は撮れないと思う。私が必要に思うのは、
  1. 手ぶれ防止機能:室内で撮るときにはゼッタイに必要。
  2. ISO感度:学会発表会場でスライドを撮らせてもらう時には800でないとブレてしまう。
  3. 撮影距離固定機能:海外旅行先でガラス越しに外の風景を撮る時には、ガラスのゴミのほうに焦点が合わないよう、距離を7m、あるいは∞に固定しておく必要がある。なお、バスや電車の移動中に風景を撮る時には、感度を400にしておくと良いようだ。私のカメラでは800では画質が悪くなる。
  4. 接写機能:花や昆虫を撮るときに必要。
  5. フォーカスモード:特定の被写体だけに焦点を合わせるのか、それとも風景全体がはっきり映るようなマルチ焦点で撮るのか。
  6. 測光モード:風景全体の平均的な明るさを重視するのか、特定の被写体に明るさを合わせるのか。これは花の写真や、紅葉を逆光で撮る時に不可欠。
  7. ホワイトバランス:曇の日の紅葉写真を撮るときに有用。
 これらの機能はコンパクトデジカメにはたいがいついているのだが、活用されていない人が多い 。何でもフルオートで撮っている某家族なども「デジカメでは良い写真がとれない」とこぼしているが、実際は、せっかくついている機能をちっとも活用していないためであり勿体ないと思っている。