じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 2009年版・岡山大学構内でお花見(14)コブシとハクモクレン

 座主川沿いに咲くコブシの花(写真左)。いっぽう、3月17日に開花したハクモクレンのほうは、すでに大部分の花が散ってしまった(写真右)。

 コブシとハクモクレンの違いについては1月31日の日記参照。このほか、コブシの花の下には、小さな葉っぱがついていること、花弁の数の違い(品種により多少差違があるが、コブシは6枚、ハクモクレンは9枚が原則)でも区別できるようだ。


03月28日(土)

【ちょっと思ったこと】

将棋・羽生名人の9四歩

 3月22日(日)にNHK杯テレビ将棋トーナメントの決勝戦が放送されたが、ちょうど旅行に出発した日であったため視聴することができず、また、ドタバタしていて録画予約を忘れていた。再放送も無さそうなのでまことに残念と思っていたが、ちょうど、NHKオンデマンドが「今だけ3月分無料キャンペーン実施中!」(←3カ月分無料ではなく、3月の残りの日が無料になるという意味)というネット広告が目にとまり、将棋放送も6日前のところで収録されていたので、これを機会に新規会員登録をし、1カ月分だけ「見逃し見放題パック」の契約をしてみた(3月29日時点では7日前ギリギリとなるので、もしこの日記を読んで、当該番組を視聴されようと思われた方は、3月29日のうちに契約を完了し直ちに視聴する必要がある)。

 私のところはADSLの8MBでネットに繋いでいるのだが、高画質版の1.5Mbpsでも特段の支障はなく、デジタル放送の液晶画面並みの画像で視聴することができた。

 さて、この名勝負では当初は、羽生名人の△9四歩が名手で、これにより森内九段の優勢から大逆転になったという考えられていたが、その後、△9四歩に森内九段が▲6二金としていれば、以後29手で詰んでいたというような指摘もなされた(こちらに参考情報あり)。ネットで検索すると、どうやら、これ以外の場面でも、森内九段が勝てる筋があったらしい。素人なりに考えると、要するに、純粋な論理・数学的思考のレベルでは森内九段の勝ちであったが、持ち時間が限られ、かつ相手との駆け引きによって勝負が決まるという将棋の対戦場面において、森内九段(解説者の渡辺竜王を含む)が時間内に詰めの手を見つけ出せなかったということが敗因につながったと解釈することもできそうである。羽生名人自身が、本当は負けだと知っていて、相手のミスを想定した上で△9四歩を指したのかどうかは定かではない。

 NHKの将棋放送は、毎週日曜日の11時頃からほぼ毎回視ているが、今回は、羽生、森内、渡辺、佐藤、谷川といった強豪のほか、糸谷哲郎五段のスゴイ早指しなど、なかなか見応えがあった。このほか、来年度に向けて、高校生2年生の里見香奈女流初段や、2000年4月6日の日記でも取り上げさせていただいたことのある石橋幸緒・女流王位のご活躍も注目される(3月29日には、第59回NHK杯出場女流棋士決定戦が放送されるということだ)。




 ところで、ネット上の種々のブログなどを閲覧していてふと思ったのだが、将棋の棋譜の著作権はどの程度まで保護されているのだろうか。ウィキペディアの当該項目を閲覧した限りでは、この件に関しては、
日本のプロ棋士団体である日本将棋連盟は、棋譜は創作性のある表現であるとし、許諾を得ない掲載や転載を禁じている。一時、江戸時代の棋譜に著作権を主張し、物議をかもしたこともある(後に撤回された)。

もちろん一般プレイヤーにとっては自由に扱えるほうが望ましいが、将棋連盟の主な収入が棋譜掲載の権利によることが問題を複雑化させている。チェスではそのような慣習はない。

法律上問題はなく堂々と利用すべきとの意見から、より高い水準の将棋を見るには現状のままが望ましいという声まで様々。未だ定まった判例はなく、アマチュアの将棋の取り扱いも様々である。
と記載されていて、現時点では、良識あるブログ執筆者たちが将棋連盟の主張を尊重し、必要最低限の範囲で棋譜の一部を引用しているという現状にあるように思われた。棋譜全体の転載は問題があると思うが、ある局面で可能な展開や詰めの可能性について、執筆者個人のオリジナルの見解を述べることは何ら問題がないと思う。

 このほか、ネットでいろいろと検索したみたところ、じつはこの決勝戦は実際には2月に行われており、ネット上には決勝戦で羽生名人と森内九段が対戦すること、どちらが勝者であったのかといった情報が2月下旬の時点ですでに漏れていたという未確認情報もあった。これは明らかにルール違反、というか法律違反になるのではないかと思う。多くの将棋ファンにとっては、テレビの将棋放送は、勝敗結果を知らない状態で、次にどういう手が指されるのか、どういう展開になるだろうかと、ハラハラどきどきしながら観戦してこそ興味が増すものであり、放送開始前に結果を漏洩させてしまうというのはあってはならないことだ。