じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 文学部5階のテラスから眺めた日没の頃の西空(12月19日16時51分頃撮影)。19日は、冬型が強まり、最低気温はマイナス0.5度、最高気温は6.6度、17時の気温は4.3度というように寒い一日となった。

 なお、こちらの暦によれば、岡山で日没が最も早いのは12月2日〜8日頃で、16時53分。12月19日は、3分ほど遅い16時56分となっている。この日記で何度も述べているが、冬至の日がいちばん早いというわけではない(ウィキペディア参照)。


12月19日(土)

【思ったこと】
_91219(土)[心理]東北アジアの幸福観(1)

 他のシンポの感想を連載していたために執筆開始が1週間も遅れてしまったが、12月13日(日)に開催された

岡山大学大学院社会文化科学研究科・学内COE国際シンポジウム「東北アジアの幸福観」
(2009年12月13日9時40分〜18時、岡山大学文化科学系総合研究棟2階共同研究室)

について感想を述べたいと思う。なお、この日は朝から同じ建物内の6階で非常勤講師を担当しており、実際に参加できたのは14時半頃からであった。

 全体としていちばん強く受けた印象は、心理学の伝統的なアプローチとはゼンゼン違うんだなあ、ということであった。ある時代において、一般庶民がどういう暮らしぶりをしていて、そこで何に生きがいを求めていたのかということは、心理学でもある程度は推測できる。但し、心理学が得意とする実験法や調査法は、タイムマシンでも無い限りは過去に向けて実施することができない。人文学系の各種の研究手法は、そういうことまで調べてしまうというのだからスゴイ。

 もっとも、それらは、一般庶民の生活の実態調査に基づくものではもちろんない。その時代の著名人が語る世相紹介、あるいは、幸福とはこうあるべきだ、という「べき論」、「あるべき論」に終始してしまう。それゆえ、エビデンスも文献自体に求められる。その時代にどうであったかというエビデンスではなくて、当該の著名人がどう語っていたのかというエビデンスを記述に求めるということである。

 不定期ながら、次回に続く。