じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 今年はネコ年(10)次の時代を担う子猫たち

昨日の日記に掲載した猫のデータに見られるように、大学周辺に出没する猫たちの寿命は4年程度であるようだ。飼い猫と異なり、地域猫の場合は、交通事故、猫エイズなどの伝染病、捕獲、栄養不良、猫どうしの喧嘩による怪我など、危険要因が多く、はたちにも達するような長寿猫になれる可能性は少ないが、自由に精一杯生きている姿が愛らしい。また、生息密度が高いと猫エイズやインセストによる虚弱化が起こる。岡山に住み続けてまもなく20年になるが、猫の数は増えもせず減りもせず、一定密度で棲み分けているように思われる。

 写真は今年になってから見かけた子猫4匹(同じ猫の写真もあるが、4匹すべてを同時に目撃したこともある)。いずれも人相(猫相)はあまりよくないが、これらの猫たちが数年後の「地域猫社会」を担っていくことになるものと思う。


1月10日(日)



【小さな話題】

ベテルギウス、いつ爆発するか?

 アンテナ楽天ブログ経由で拝読している複数の方の日記を通じて、オリオン座・ベテルギウスが「爆発の兆候大きさ急減、表面でこぼこ」という状態にあるというニュースが伝えられていることを知った。リンク先の記事によれば「専門家は「爆発は数万年後かもしれないが、明日でもおかしくない」と話す。もし爆発すれば、満月ほどの明るさになり、昼でも見えるようになる。」という。

 ベテルギウスの異変については、2009年10月20日の日記で取り上げたことがあった。肉眼の観察で、以前よりかなり明るくなっているような印象を受けたのが発端であったが、「かなり明るい」というのが異変の兆候であったのか、それとも私自身の目が赤い光に敏感になっているのかは定かではなかった。オリオン座のベテルギウス、この15年で15%の謎の「縮小」というニュースはだいぶ前から報じられていたが、今回の記事では、「複数の望遠鏡を組み合わせて解像度を上げることにより、その表面や周囲のガスの流れまで撮影できるようになった」成果として、「ベテルギウスが大量のガスを放出していることや大きさの急減が示された。ガスの放出によって星の表面が梅干しのようにでこぼこに膨らんでいるらしい。」というような論文が複数発表されていることを報じていた。

 ベテルギウスまでの距離は約640光年であるというから、「ベテルギウスの爆発」が地球で観測されるまでには600年を要することになる。おそらく、現時点ではベテルギウスはすでに爆発しており、その光が近い将来地球に達するという状況になっているのではないかと思われる。

 2009年10月20日の日記でもウィキペディアから引用させていただいたが、仮にベテルギウスが爆発した場合(正確には、「爆発した光が地球に到達した場合」)その明るさは満月なみであり点光源で輝くことになると予想されている。どうせなら、私の生きているうちにその輝きをこの目で見たいと思う。イメージとしてはイリジウム衛星の閃光(最大光度でマイナス8等級程度)を上回る輝き、あるいは、飛行機がこちらを向いて飛んでくる時の点光源並の明るさが見られるのではないだろうか。

 その一方「超新星爆発の際のガンマ線放出については近年では指向性があることが指摘されており、偶然地球方向を向いて爆発した際の地球への影響は未知数である。」という気になる記述もある。便乗商法でガンマ線防護のシェルターを売り出したら儲かるかも...。

 余談だが、小中学校の頃にしばしば足を運んだ五島プラネタリウムには、ベテルギウス、アンタレス、ミラなどの赤色超巨星の大きさを比較する常設展示(プラスチック盤で着色したもの)があったと記憶している。この展示は私が子どものころに設置されたはずだが、閉館間際の2000年頃に訪れた時にも殆ど同じ図柄の展示があった。ベテルギウスというと今でもそのときのことを思い出す。