じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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2010年版・岡山大学構内でお花見(7)冷たい雨に煙る梅の花

 昨日の日記で、 「北九州では2月8日から13日までのあいだは曇りか雨の日ばかりが続き、日照時間は6日間で4.2時間にとどまっている。」と書いたところであるが、岡山のほうでも日照時間が少ない日が続いている。2月10日から15日までのあいだでよく晴れたのは2月13日のみ(日照時間7.9時間)であり、それ以外の日の日照時間はすべて1時間未満であった。北国の人たちの春を待つ気持ちが少しは分かったような気分(←「そんなもんじゃないよ」と北国の人たちから怒られそうだけれど)。


2月15日(月)



【小さな話題】
糸谷哲郎五段のスゴイ将棋

 2月14日(日)の午前中は、オリンピック中継などには目もくれず、妻の実家の大型テレビの前に陣取って、

NHK杯将棋トーナメント準々決勝「九段・森内俊之×五段・糸谷哲郎」

を最初から最後まで観戦した。

 糸谷五段のことは2008年11月2日の日記で初めて取り上げさせていただいたところであるが、あの時は、次の対戦相手の森内九段に完敗してしまった。

 今年はなんと、その森内九段へのリベンジを果たし、あと2勝すればNHK杯選手権者というところまでこぎつけた。

 今回の対局についてはすでにネット上で各種の感想が記されている。ヘボ将棋しか指せない私には専門的なことは分からないが、中盤では森内九段が優勢であろうと思っていた。それがいつの間にか入玉を果たし、絶対に負けない状況を作り上げてしまった。

 1月25日の日記では「どっちが勝っても、11時半までに勝負がついてしまうのは確実だろうなあ。」と書いたところであったが、予想に反して、勝負が決着したのは番組終了の2分前くらいになってしまった。入玉模様で手数が多かったことも一因だが、うーむ、最後のあたりでは、素人の私から見ても勝ち目のなさそうな森内九段が「9一歩」とか「1八歩」などと指したあたりは、どうみても悪あがき、というか、動転してしまっているとしか見えないご様子であった。

 さて、この糸谷五段は、次回は渡辺竜王との対戦が確定している。これまた名勝負が期待される。そして、もしそこで勝ち進むことができれば、決勝戦でAブロックの勝者と対戦することになる。できることなら、Aブロックで羽生・NHK杯が勝ち進み、ぜひとも両者の決勝戦を観たいものである。←というか、よほどのポカが無い限りは、羽生名人が本命であることは疑いの余地がないので、この決勝戦の組み合わせの可能性は、次回の渡辺竜王戦での糸谷五段の健闘にかかっているとも言える。

 しかし渡辺竜王も、スゴイ将棋をさすことでは天下に知れ渡っており、次回の渡辺竜王vs糸谷五段戦が楽しみだ。

【思ったこと】
_a0215(月)[一般]おもしろ人物ファイル:内橋克人氏(3)飛行機のエンジンの喩え

 昨日の続き。

 内橋氏は小泉構造改革や競争原理の批判者として知られている。しかも、単に「弊害があるからアカン」というような共感理解型の議論ではなくて、ちゃんとデータを挙げ、しかも、データの数値の比較ではなく、データの持つ意味についても分析しておられるので、非常に説得力がある。

 そのいっぽう、十八番のたとえ話もいくつかある。その中でよく使われるのが飛行機のエンジンの喩えであり、今回のラジオ番組でも披露された。ネットで検索してヒットした部分をいくつか引用させていただくと
  • 社会の安全装置を欠いた経済活動は恐慌に陥るという話しの例えで,飛行機の速度をよりあげようと機体を軽くしようと試みているウチに,翼についている一番重いエンジンを外してしまおうと考える者が出てくる。確かに軽くなる。ただし,それでは失速して墜落してしまう。いまの世の中で行われているのは,そうしたエンジンをとってしまうようなことだ。【出典はこちら
  • 経済の「外側のエンジン」を捨ててはいけない【「人間復興」の経済を目指して (朝日文庫) 】
  • 内橋氏は、社会保障を飛行機の翼についているエンジンにたとえ、素人目には重いエンジンを外した方が速く少ない燃料で飛べると思えるが、そのエンジンを外してしまえば飛行機は失速してしまうのであり、これまで恐慌の度にエンジンは強化されてきたが、1990年代には企業も国もそのエンジンを捨て去ってしまおうとし始め、他の誰もそのエンジンを維持しようとしていないと表現しました。【出典はこちら
となる。

 このほか、ラジオ番組では「船を速く走らせようとして、船底を軽くし、ついには乗客まで海に放り出してスピードをあげようとする」という喩えや、「スピードを争っている車が横滑りして衝突し、中を見たら誰も乗っていなかった」というようなたとえ話が披露されたが、車の運転中でよく聞き取れず、かなり不確か。




 もう1つ、雇用に関する話題の中で、有効求人倍率は
  • 雇用の需給関係によって決まる倍率
  • 職に就いている人が働きがいを失っている問題
  • 社会的に重要な仕事に対してちゃんとした報酬が支払われていないという問題
という3つの側面があるというようなお話をされていたことも印象に残った。