じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 3月1日早朝の満月。2月1日の日記にも記したように、今年は、1月と3月にそれぞれ満月が2回ある。今回は、17時4分に月が赤道を通過するため、ほぼ真東からのぼり真西に沈む満月となる。

 なお、大地震は満月の前後に起こるという俗説があるが、実際には必ずしも相関はないらしい。但し、防災科学技術研究所最新情報には
今年1月21日に、田中研究員による「スマトラ巨大地震に先行する地球潮汐の地震トリガー作用」と題する論文が米国地球物理学連合(AGU)の専門誌Geophysical Research Letters(GRL)に掲載されました。
本論文は、Nature誌のResearch Highlightsに紹介されました。また、AGU Journal Highlights及びGRL Editors' Highlightsに選ばれました。
という記事がある。今回のチリ大地震の予測には役立たなかったのだろうか。

※写真の背景は、旧事務局棟。1カ月前の満月の時の写真が1月30日の楽天版にあり。


3月1日(月)



【小さな話題】

チリ地震津波の危険と安全は紙一重

 2月27日にチリで発生したマグニチュード(M)8.8の地震に関連して、気象庁は、大津波警報、津波警報、注意報を発令した。しかし、実際に到達した津波は最大でも1.2メートルどまりであり、3月1日の午前10時15分にはすべての警報・注意報が解除された。このことに関して気象庁の関田課長は1日午前に会見を行い、「津波の予測が過大であったこと、警報・注意報が長引いたことをおわびしたい」と謝罪したという。

 2月28日は午前中から長時間にわたって大津波警報や津波警報が発令された。京葉線(新木場〜東京)や根岸線(桜木町−大船)、横須賀線(逗子−久里浜)などが運転を見合わせたほか、自然災害にめったに遭遇しないに岡山県民までもが中国地方でただ一県、津波警報発令地域に指定されて、慌てふためくほどであった。

 実際のニュースでは、海水が岸壁をじわじわと越えて軽トラックのタイヤを半分ほど水没させた映像(北海道・花咲港)、河口から海の水が逆流する映像(千葉県鴨川、利根川など)、港に近い道路が一時冠水する映像(宮城県・気仙沼)などが流れたが、幸い、これといった大きな被害には至らなかった。

 とはいえ、津波の高さがあと50cmも高かったらその破壊力は数倍にも数十倍にもなったはず。決して過大ではなかったと思う。

 警報に関して問題があったとすれば、予想到達時刻が13時半頃というように、実際の第一波観測時刻より30分〜40分ほど早すぎたということである。しかも最大波はもっと後になって到達した。予想時刻に何も変化が起こらなかったために、沖合に避難していた漁船が港に戻ってしまったり、避難率(但し、避難所への避難率)が6%台にとどまるなど、気のゆるみもあったように見受けられた。幸い、最大波の規模が小さかったので大事には至らなかったが、あと数十cm高い波が押し寄せていたらずいぶんと被害が出ていたのではないかと思う。