じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
§§ |
農学部・農場の田んぼの連載4回目は、夜景。6月9日の写真下や、6月10日の写真と同じアングルだが(↓の写真参照)、夜には別の世界が広がっている。
§§
§§
|
【思ったこと】 _a0612(土)[言語]「こちら、コーヒーになります」への違和感 録画してあったみんなでニホンGO!6月10日放送分は、「〜になります」という表現をめぐる話題であった。 ファミリーレストランなどで、料理や飲み物が届けられる時に「○○になります」という表現を耳にすることがあるが、私自身、かなりの違和感があった。最も、最近では接客マニュアルの中で「です」や「ございます」とするように指導がなされていて、あまり使われなくなってきているらしい。 番組によれば、もともと「〜になります」には変化の意味がある。変化しないものについて使われると何かが化けて出てきたり、ニセモノが出てきたような感じがしてしまう。 ではなぜよく使われるようになったのか? 番組では、スタジオ参加者から
同じく、番組によれば、「〜になります」は変化の意味以外に、「〜に相当する」とか「〜にあたる」という意味で使われることもあり、この場合は違和感がない。例としては、「こちら領収書になります」とか「採点表はこちらになります」などなど。この場合、情報提供者は、業務従事者や正確な知識を持った信頼できる人でないと違和感が出てくる。駅のホームで尋ねられた時に、通りすがりの人から「6番線はあちらになります」と言われると違和感があるが、駅員さんから言われればごく自然に聞こえる。駅員さんなら「〜になります」という情報が正確であるためだろう。同じ理由で、「〜になります」を禁止しているファミレスでも、「トイレは、あちらになります」というような案内的表現は使われているという。 「〜になります」について、私自身は 不確定な状態にある複数の候補の中から、1つのモノ・コトを確定する表現 ではないかと考えている。 レストランで「こちら、コーヒーになります」と言われて違和感があるのは、コーヒーが1種類しかなく、不確定・複数候補の1つではないためである。同じケースでも、「こちらが当店自慢のオリジナルコーヒーになります」と言われた時には、様々な種類のコーヒーの中から1種類が特定されるので違和感が無い。 同じ理由で、「こちらがトンカツになります」と言われると違和感があるが、「本日の定食は?」と尋ねた時に、「本日は、トンカツ定食になります」と言われるのはごく自然に聞こえる。 番組の終わりのあたりで黒金ヒロシ氏が、「アメリカの大統領が日本に来た時に、こちらが総理大臣になりますと表現するようでは困る」というような話をされていたが同感である。「総理大臣は麻生太郎さんになります」とか「菅直人さんになります」というのは、総理大臣が次々と変化していくことの表れであるからだ。 |