じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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今年はネコ年(17)踊るネコ

 鳩山前首相が6月15日のツイッターに「私に「裸踊り」をさせて下さったみなさん、有り難うございました。」と書き込んだ。「裸踊り」という言葉が唐突であったため、一部の読者からは「なりすましではないか」と疑問の声が上がったとか。(その後、ご本人から追加説明の書き込みがあった)。

 写真は、裸踊りならぬ「ネコ踊り」。踊っているのは、今年の元日5月28日5月29日などに登場している「ムサシ」。私が近づくと、突然仰向けになって踊り出すが、最近ますます動きが多彩になってきた。


6月17日(木)



【小さな話題】

中曽根さんは、さすが大物

 6月17日の朝日新聞オピニオン欄に「菅流どうですか」という見出しで各界からの菅直人首相評が掲載されていた。その中で特に「さすが」と思ったのは、中曽根康弘・元首相のご発言である。

 ウィキペディアの当該項目にもあるように、中曽根さんは、それぞれの立場から評価される面も、批判される面もいろいろお持ちの方ではあるが、とにかく今年92歳を迎えられた大長老であり、経験に裏打ちされた言葉には1つ1つ重みがある。今回の記事からいくつか抜き書きさせていただくと、
  • (菅直人氏は)「温故」内蔵する市民的保守。
  • 自民党が政権を取り戻すつもりなら、私が首相の頃にしたようにウイングを左に広げ、「中道やや左」まで包含するのがよい。...具体的には、(自民)党の政策に社会保障や教育や福祉の充実、国際平和の推進、政治的自由の確立といった市民政策をいれる。市民的保守の菅君が政権をとるという社会構造の新展開が起きたのだから、これに十分に対応しなければいけない。現実の自民党は対抗的に「右」に向かおうとしているようだが、それは間違いだ。
  • 菅君はウイングを左から右に広げるだろう。政策をかなえるために権力機構の中にあえて入っていくわけだ。現実的政治家として、それは当然の行動だ。国家を維持、発展させるため、また国民の福祉を増大させるため、政治的妥協をはかるのは現実的政治家の情動だ。それが許容範囲かどうか、菅首相は日夜、考えていることだろう。
  • (政権交代があったことは望ましい、とした上で)二大政党制への基盤をつくることは政治の安定に役立つし、国家の発展にも貢献するからだ。

 このほか、上掲のウィキペディアの当該項目によれば、小泉内閣については
「小泉内閣は、私がやったような政治の本道―たとえば財政とか行革とか、教育―ではなくて、道路と郵政をやっただけだ。どちらかと言えばはじっこのことだ。それを劇場政治として面白くやったんだな。俺に言わせれば印象派の政治だ(笑)。」と発言。(R25ロングインタビューVol.202)
と皮肉っているという。菅内閣がもし政治の本道に取り組むということであれば、やはり、財政、行革、教育、とりわけ、国家百年の大計として、教育の問題に取り組むことが肝要であろう。また、もし自民党が政権を取り戻そうというのであれば、「民主党は自民党と同じことをやろうとしている」とか、かつて自民党政権時代に批判を受けていた政治とカネの問題を追及するというようなことではゼッタイにダメであり、財政や行革や教育の問題について、長期的なプランを明確に示すことが必要であろう。