じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 人生を象徴する雪だるま(1)

雪だるまは、作りたてを眺めるのも楽しいが、次第に融けて土に帰っていく様子もまた趣がある。まさに人生そのものである。写真は、一般教育棟D棟北側にある雪だるまの変遷。なお右下は、雪だるまの近くにあった野仏(観音像?)。撮影時はちょうど満月。

2月18日(金)

【思ったこと】
_b0218(金)サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)公開シンポジウム(5)コンパクトシティ

 2月14日の日記で取り上げた「持続可能なまちづくり・むらづくり」の話題に戻るが、18日の夕食時にたまたま視たローカル番組:

ふるさと発 取り残される“地方の交通弱者” 〜検証・高齢者の交通死亡事故〜

の中で、富山市の「コンパクトシティ」の取組が紹介されていた。基本は、路面電車等の公共交通を整備し、お年寄りが車を使わなくても“歩いて暮らせるまち」の実現を目指しているということのようだ。富山市の取り組みは今回のシンポでも模範例として紹介されていた。この場合、お年寄りは、山村部ではなく、路面電車の電停近くのマンション等に住んだ方がはるかに暮らしやすくなる。また、路線沿いにある病院の隣に高齢者用マンションを誘致するなどの対策もとられているとのことであった。

 もっとも、2月15日の日記にも書いたように、「むら」に住む高齢者にはその土地への愛着があり、「むら」社会の中での伝統や交流を生きがいにしており、できればそこで骨を埋めたいと思っている方も少なくないはずだ。補助金のようなインセンティブだけで簡単に引っ越ししてもらえるものだろうかという疑問は残る。

 じつは私は、47都道府県のうち、富山、秋田、富山、栃木、群馬の4県には一度も泊まったことが無い(2005年5月10日の日記参照)。特に富山県に関しては、その土地に自分の足跡を残したという記憶さえなく、電車や高速道で通過するだけにとどまっている。ということもあって、富山市の公共交通事情がどうなっているのかはよく分からないところがある。山村部に自宅のある高齢者は、おそらく豪雪によって岡山県南部あたりよりは遙かに困難な生活を強いられるのではないかと思われるが、どんなものだろうか。できれば自然豊かな山村で一生を終えるというライフスタイルを支援するべきだとも思うが、そのために行政が多大なコストをかけ、他の社会的弱者にそのしわ寄せが来るということであれば、路面電車沿線のマンションに移り住んでもらうのもやむを得ないかもしれない。もちろん、元気なうちは、毎週、畑仕事に参加できるような機会も確保する必要があるとは思うが。

 次回に続く。