じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ コブシの蕾膨らむ。2007年3月24日の日記にもあるように、このあたりのコブシは日陰ということもあって開花が遅い。例年であれば、あと10日前後で開花する見込み。

3月15日(火)



【小さな話題】

体調悪化で寝込む

 3月14日午前に博士課程院生の研究報告会に出席、その後、昼食を食べた後に体の具合が悪くなり15時ころから帰宅して寝込んでしまった。今回は、多少咳が出るものの喉の痛みはなく、また筋肉のふしぶしが痛むことはない。熱は37℃台の微熱であった。翌日14日は数時間出勤しただけで再び布団に潜る。16日朝には相当程度快復している。

 年をとったせいだろうか。寝込むのは2月6日に続いて2回目。前回の時は、回転寿司を食べたあと、コーヒーを飲んでミカンを食べたあたりで急に気分が悪くなり、吐き気がした(吐き戻すことはなかった)。今回とは症状が異なるので別の病気ではないかと思うが、こういうことが突然起こると、重要会議にも出られなくなるし、非常に困る。通常の健康管理では対応できないだけに困ったことである。

【思ったこと】
_b0315(火)今回の大地震について思ったこと(4)原発災害

 昨日の日記の続き。この日記執筆時点でのNHKオンラインの見出し項目は以下の通り。
  • 4号機の建屋で再び炎を確認
  • 第一原発周辺 北寄りの風に
  • 東電 第4グループ停電始める
  • 余震相次ぐ 厳しい冷え込みも
  • 死者・行方不明者 1万人超に
  • 各国からの支援の動き広がる
  • 静岡 地震で27人がけが
 他のニュースに隠れて目立たないが、3月15日 22時31分ごろに静岡県東部で発生した地震(マグニチュード 6.0、静岡県東部 富士宮市 富士宮市弓沢町 富士宮市野中で震度6強)は少々気になる。長野県北部〜新潟中越付近の地震もそうだが、東日本全体で連鎖的に地震が発生している恐れはないのだろうか。

 さて、いま一番大きく取り上げられているのは福島第1原発の事故であるが、現時点では4号機火災や高濃度の放射線検出などの危機的状況が進行中であって何とも判断ができない。

 但し、素朴に疑問に思うのは、
  1. 緊急自動停止しなかったほうが良かったのではないか。
  2. 想定外の地震だからやむを得ないのか。
  3. 今後起こりうる最悪事態に備えた対策はできているのか
 こちらの報告によれば、ことの発端は、地震によりタービンおよび原子炉が自動停止したことによる。その後、外部電源のうちの1系統が故障停止して外部電源が確保できない状態となり、非常用ディーゼル発電機が自動起動、しかしその非常用ディーゼル発電機も地震発生から1時間も経たないうちに故障停止してしまった。文面を見る限り、タービンや原子炉が停止したのは大地震発生に機械的に対応したものと思われる。もちろん地震発生時にはいろいろな損傷が起こりうるのであるから、速やかに停止して点検を行うことは必要であるとは思う。しかしそのような自動停止は、その後の外部電源やディーゼル発電機の確実に作動しつづけるという前提のもとで行われるべきである。そのような前提が保証されないのであれば、かえってタービンや原子炉をもうしばらく稼働させておいたほうが事故は防げたようにも思える。ま、結果論であるが。

 次に2.であるが、今回の大地震の規模はマグニチュード9.0という想定外の大きさであったことは確かであるが、現地での被害はあくまでその場所での震度や津波の高さによって決まるものであり、規模の大きさが世界最大レベルであるかどうかということは全く関係が無い。今回の地震の最大震度は宮城県栗原市の震度7であったが、原発のある福島県双葉郡大熊町および双葉町の震度は6強であって日本国内では十分に想定される強さの震度であった。津波の影響についてはよく分からないが、仮に10メートルの津波をかぶったとしても海水に浸る時間は一時的であったはず。この程度で安全装置が機能しなくなるというのはどう考えてもおかしい。やはり人災であったと言わざるを得ない。

 最後の3.であるが、東電や経済産業省原子力安全・保安院の会見を拝見していると、「現在確認中」とか「対策を検討中」という「説明」や「回答」が目立つばかりで、先を見越したリスク対応がしっかりできているのか非常に気になる。現状に最善の対応をとるためには正確な現状把握が必要であることは言うまでも無いが、この種の事故は進行中であり、今後きわめて重大な事態が発生する恐れもありうる。起こりうる最悪事態に備えた対策をとることが求められていると思う。

 次回に続く。