じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2011年版・岡山大学構内でお花見(15)ソメイヨシノ開花。

 岡山市では桜の開花宣言はまだ出されていないが、大学構内の建物南側などではソメイヨシノの花がちらほら開き始めた。写真上は、文化科学系総合研究棟近く(こちらのマップの「北1西1」)。写真下は理学部南側(同じく、マップの北1東2)。

3月30日(水)

【思ったこと】
_b0330(水)「家電エコポイント制度」終了/省エネルギーセンターの会長さん

 「家電エコポイント制度」が3月31日の購入分をもって終了する(商品との交換の申請期限は5月末まで。但し期限前に予算を使い切る場合は申請順に商品に交換)。リーマン・ショック後の経済対策の目玉として2009年5月に導入され、家電需要を喚起して一定の景気浮揚効果を果たした。特に、地デジ移行をひかえて昨年の薄型テレビの国内出荷台数は前年比84.9%増の2519万台と過去最高を記録したという。しかし、3月11日の大震災後は、消費者の関心が食料品、飲料水、日用品、懐中電灯などの防災用品に向いていることもあり、年度末の駆け込みは起こっていないという。

 我が家ではけっきょく、エアコン、冷蔵庫、薄型テレビの3点セットを購入し(冷蔵庫とテレビはリサイクルを含む)、2万9000ポイントを獲得し、

jcb1-29000 ギフト+QUOセット【JCBギフトカ−ド(28,000円分)+JCB−QUOカ−ド(500円分)】+手数料500円分

に交換した。

 エコポイントの申請については2010年11月21日の日記に記したところであるが、とにかく、商品交換までに日数がかかりすぎる。我が家の場合は、手数料節約のためポイント合算という手続をとったことも一因ではあるが、とにかく、
  • 昨年8月下旬にエアコンを注文したのが始まり
  • ポイント申請は11月下旬
  • 最後のエアコンポイント通知が2月上旬。直ちに合算申請。
  • ギフトカードへの商品交換申請が2月中旬
  • 商品到着が2月下旬
ということで、最初のエアコン注文からは半年以上。ポイント申請から3ヶ月を要するという長丁場であった。過去にも、地域振興券やら、定額給付金やら、いろいろな緊急経済対策が実施されたが、それらと比べて、これほど非効率でムダの多い制度はかつてなかったという印象である。

 2010年11月21日の日記にも書いたが、もっと簡便で低コストの申請方法もあったはずである。
あくまで思いつきだが、どうせ国の予算で補助するのだから、収入印紙活用などという方法も考えられたのではないかと思う。例えば、5万円の薄型テレビでエコポイントが12000ポイントであった場合、
  • 購入者は、販売店に対して38000円分を支払い(現金、もしくはクレジット決済)と12000円分の収入印紙を貼り付けた書類を提出する。
  • 購入者は、販売店から、収入印紙金額分の商品券を受け取る。(その店独自の商品券とするか、一般に通用するギフトカード等にするかは、それぞれの店で独自に設定する。) これにより、購入者は実質エコポイントを交換したことになり、いちいち申請する手間が省ける。
  • 販売店は、購入者から受け取った収入印紙貼付の書類に、商品の型番などを記入し、申請センターに提出し、収入印紙金額分の補助金を受け取る。
こうすれば、申請手続は販売店別となるため、何百万件もの個人申請による手間と時間を省くことができるのではないか。また、購入者自身は店舗発行の商品券を受け取るのみ、販売店は単に、収入印紙相当の補助を受けるだけなので、架空の売買でエコポイント稼ぎを企むこともできないはずだ。収入印紙の利用が法的に問題ありということならば、特別のエコポイント利用券を郵便局等で販売すればよいだろう。
 もう1つ気になるのが、この制度を悪用して不正申請し多額の商品券等を着服というような犯罪の有無である。そもそも、申請後の「審査」で何をやっていたのか、なぜあれほど日数がかかったのかは消費者には全く分からない。独立した監査機関による不正チェックがちゃんと機能していたのか、不信感をいだかざるをえない。ウィキペディアの当該項目でも
ポイントの付与は経産省所管の財団法人である省エネルギーセンターによってなされるが、これを精査する第三者機関は設置されない。
とされている。そう言えば、この省エネルギーセンターの会長って、いま話題の東京電力の第9代の社長さんだったのね。1999年に東京電力社長に就任したが、原子力発電所の点検記録の改竄事件の責任をとって2002年に辞任されたとか...。ウィキペディア掲載の「発言録」には
  • 「原子力はすべてつながっている以上、法的な責任は別として道義的な責任は電力会社にもある。私自身もJCO、そんな企業があったか、という認識だった。臨界事故が起こるような重要プロセスを任せていたというのにうかつだった。原子力への不信感が強まっていることを含め、その責任は電力会社にある」。
  • 「JCOの臨界事故、MOX燃料データ改ざんは、原子力に対する国民の不信感を増幅した。原子力産業全体の安全に取り組む」。
と記されていた。