じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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7月1日の岡山は、猛暑から一転して、最高気温は24.1℃、最高気温は27.9℃という梅雨らしい天気となった。また、午前05時から14時ころまでに合計9.0ミリの雨が降った。記録には残っていないがそれ以外の時間帯にも弱い雨が降ることがあった。このおかげで、梅雨の中休みの猛暑と乾燥で干上がりの危機に直面していた水たまりの水量が回復し、オタマジャクシたちも生き延びることができた(6月27日の日記参照)。 |
【思ったこと】 _b0701(金)2011年版・高齢者の心と行動(31) 困難な状況をすべて先延ばしし、何もしないでゴロゴロするだけの退屈な生活を避ける方法(11)行動の連鎖化、規則的習慣化(3) 6月30日の日記の続き。 昨日の日記で、行動の連鎖化の各プロセスにおける「完了」: 第1工程の行動 → 完了 → 第2工程の行動 → 完了→第3工程の行動 →完了→... はそれぞれの行動を強化する好子というよりはむしろ、次の工程を開始する弁別刺激になっている可能性が高いと述べた。また時には、完了という明確な環境変化が起こらなくても、前段の行動遂行自体が次の行動の弁別刺激となる場合もある。さらには、最終的な完了に近いほうの工程自体が、より遠い初期の工程を強化する習得性好子になっている可能性もある。 こうした行動は「一連の行動」として生起するものであり、原則的に途中の工程が省略されることはありえない。 いっぽう、これとは別の「規則的習慣化」によっても行動をしっかりと持続させることが可能である。例えば、私の場合は、毎朝4時40分頃に起床し、ベランダの鉢花に水をやったり、一週間後の録画予約をしたあと、5時半から6時半頃のあいだに早朝の散歩に出かけ、戻ってから朝食、さらにこのWeb日記を執筆するというような規則的な生活を続けている。それぞれの時間帯における行動はきっちりと決まっているが、一連の行動として生起しているわけではない。この場合は、前段の工程が次の工程の弁別刺激になっているのではなくて、時刻そのものが弁別刺激となっているのである。 「規則的習慣化」というのは、あくまで特定の時間帯に、時刻そのものが弁別刺激となって特定の行動が生起し、全体として、毎日の日常生活行動の一定部分が規則的に維持されているということを意味する。「規則的習慣」が身についているからきっちり遂行されているのだと言っているわけではない。単にそういうだけであればトートロジーであって、何も説明していないことになってしまう。 規則的生活と、その場その場でやりたいことをする生活のどちらが良いのかは、その人の職業上の特徴(←例えば、突然仕事が入ってきたり、お客さん相手の仕事をしている場合は、規則性を維持することは難しい)や、規則的習慣部分以外でどういう行動をしているのかによって大きく変わってくる。例えば、私個人について言えば、起床後の3時間程度の時間帯と、夕食後はきわめて規則的に振る舞うことが可能であるが、日中は、授業や会議の有無によって、その日の行動が著しく異なってくる。但し、私の場合は、全体として、規則的生活を堅持したほうがより生産的で積極的な毎日が送れるように思う。 人にもよるとは思うが、「その場その場でやりたいことをする」と言っても、その時間帯にやりたいことが複数あるとどちらにしようか迷っているばかりでちっともはかどらないことがある。また時刻が弁別刺激となって行動が活発に起こるわけではないので、本テーマのサブタイトルである「困難な状況をすべて先延ばしし、何もしないでゴロゴロするだけの退屈な生活」に陥りやすいというリスクが多分にあるのではないかと思われる。 次回に続く。 |