じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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2012年版・岡山大学構内でお花見(45)ズッキーニの花
 農学部農場のズッキーニ畑。先月から黄色い花が咲き、すでに収穫を始めている模様。

7月11日(水)

【思ったこと】
_c0711(水)「おひとりさまの最期」講演会(4)正月3が日をひとりで過ごしたひとり暮らし高齢者

 昨日の日記では、性別・年齢別有配偶率からみた「おひとりさま」の可能性に関するメモを記した。上野氏はさらに、正月3が日をひとりで過ごしたひとり暮らし高齢者の割合について、河合(2009)が2004年に鶴見区で行った調査結果を紹介した。それによれば、ひとりで過ごした割合は、前期高齢者(65歳〜74歳)では、男性61.7%、女性26.5%、また後期高齢者では男性46.8%、女性32.0%となっている。興味深いのは、全体として、男性のほうがひとりで過ごす割合が高く、かつ、男性では前期高齢者、女性では後期高齢者のほうが比率が高くなっていることであった。また追加データによれば、女性の場合は、前後期とも、子や孫の家族と過ごす比率が高いが、男性の前期高齢者では子や孫の選択肢は少ないとのことであった。

 上掲のデータは、『大都市のひとり暮らし高齢者と社会的孤立』という本に詳しく紹介されているものと思われるが、注文中のため、どのような分析・解釈が行われているのかは不明である。このデータは、「ひとり暮らし」という条件のもとで、お正月3が日をひとりで暮らした比率を調べており、まずは、ひとり暮らしの原因を、非婚なのか、離別なのか、死別なのか分けて考えないと、分析・解釈は難しい。単純に考えると、女性の場合は、夫に死別して普段はひとり暮らしをしており、正月3が日は、子どもや孫が実家に戻ってきて一緒に過ごすというケースが一番ありそうに思われる。いっぽう男性のほうは、体が動くうちは何らかの仕事を続けながら単身で生活する人が前期高齢者では多いという解釈も成り立つ。あとは、「3が日をひとりで過ごす」という過ごし方の中味を調べないと何とも言えない。家でゴロゴロテレビを見て過ごしているのか、ひとり旅に出かけたのか、などで大きく異なる。

 次回に続く。