じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



10月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
 岡山県・岡山では10月17日午前10時台から19時台と18日深夜から午前3時台にかけて雨がふり、合計の雨量は41.0ミリに達した。岡山では、9月30日に22.5ミリのまとまった雨を記録したあとは、10月1日に0.5ミリ、10月11日に2.0ミリと、お湿り程度の雨しか降らずに地面はカラカラに乾いていたが、今回の雨で10月の平年値81.1ミリの半分が一気に降ったことになる。また、今後しばらくは移動性高気圧と低気圧が交互に通過することによる周期的な降雨が予想されている。

適度の降雨は植物にとってはありがたいが、文学部では第二期の耐震改修工事が開始されて屋根付き通路が閉鎖されたため、建物間を移動する時にはいったん屋外に出て傘をさしながら歩く必要があり不便になっている。

写真は、文法経グラウンドに久しぶりに出現した水たまり。

10月17日(水)

【思ったこと】
_c1017(水)「選択」について考える授業(5)Sheena Iyengar (2011).How to make choosing easier.(1)

 10月16日の続き。授業ではもう1件、
  • Sheena Iyengar (2011).How to make choosing easier.

    について取り上げた。アイエンガー先生のTEDでのプレゼンとしては、
  • Sheena Iyengar (2010).The art of choosing.

    の続編にあたるもので、あふれる選択肢(the choice overload problem)にどう対処するのかについて、4つのC:
    • Cut(カット):無意味な選択肢を取り除くこと
    • Concretize(具体化):現実感を持たせること
    • Categorize(分類):選択肢を減らしてカテゴリを増やす方が人は対応し易いこと
    • Condition(条件設定):慣れること
    をキーワードに分かりやすく語る内容となっている。ちなみに、2010年の講演では、彼女は、点字原稿をたどりながら話していたように見えたが、今回は、ステージに立ち、原稿なしで語っておられた。

     アイエンガー先生は、日本では、NHKコロンビア白熱教室での 5回にわたる講義、さらに、今年の夏に行われた「コロンビア白熱教室@慶応ビジネススクール」での2回にわたる講義などですっかりお馴染みとなっているが、すべてを拝聴すると7時間近くかかってしまう。TEDのプレゼンであれば、2010年のほうが約21分、2011年は16分で聴講できるので、とりあえず短時間で概略を理解するにはまことに好都合である。また、さらに詳しく勉強したい場合は、
    1. アイエンガー先生の原著論文リスト
    2. The Art of Choosing.【訳本は、こちら。】
    3. 選択日記
    などが参考になる。特に、3.は各ページの半分に、これまでの講演で取り上げられたエピソードや研究例などがコラム形式で記されており、半分は読者自身が選択日記として書き込めるスタイルとなっておりオススメである。

     次回に続く。