じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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3月4日(月)のNHK朝ドラ「純と愛」(第128回)の冒頭の2シーン。写真下の日付・曜日については、何らかの伏線か、単純ミスか、解釈が分かれるところだ。



2013年03月4日(月)

【思ったこと】
130304(月)NHK朝ドラ「純と愛」:伏線か、単純ミスか?

 3月4日(月)の週から、NHK朝ドラ「純と愛」の舞台が、大阪市・大正区から宮古島に移った。

 引っ越し先での食事シーンのところで、今後の伏線になりそうなシーン、もしくは単純ミスなのか伏線なのか分からないシーン があった。

 1つめは、食事中の愛(いとし)くんのしぐさ(写真上)で、頭痛あるいは体調の悪さを演じているように見える。愛(いとし)くんの身に重大な出来事が起こるであろうことはすでに大方が予想しているところであるが、こういう細かいところに伏線となる演技が挿入されているのは、録画再生をしてみないとなかなか気づかないものである。

 2つめは、秋代から譲り受けた別荘に下見に行く日が、5月7日(月)となっていること。この矛盾については、毎日拝読しているこちらのブログの情報で初めて気づいた。この日付が単純ミスでないとすると、5月7日が月曜日となるのは、2007年、20012年、2018年のいずれかでなければならない。2013年1月17日放送「第16週・あいがつたわる(第89話)で、「...純・夫の愛・実兄の正が合掌し、純と正が幼かった当時に被災した思い出を語るシーンが放送された。」ことをふまえると、食事シーンは、1年前の2012年5月7日を描いているということになる。離婚届けの筆跡の違い(晴海さん待田純)は制作スタッフの単純ミスと考えられるが、この5月7日(月)は、ドラマの展開上、何か重要な伏線になっているような気がする。

 1つの可能性は、私自身も唱えている「最終回は夢オチ」(2月22日の日記参照)への伏線である。宮古島での今後の展開が2012年の出来事として描かれ、最終回で2013年の現在に重なり、純がオオサキプラザホテルの面接試験に出かける日の朝になるというオチ。

 もう1つは、「このドラマは上原サトの作品であった」というオチ(こちら参照)である。最終回の1つ前のところまでは、「夢オチ」説と同じ。
  • 【最終回の1つ前の回で】宮古島での「まほうのくに」ホテルは大成功。待田家と狩野家の家族全員はこれを祝してパーティ。みんな揃って記念写真というシーンで終わる。
  • 【最終回の出だし】放送の冒頭はみんな揃って記念写真というシーン。ところがその画像は原稿用紙の中に消えていき、上原サト が、脚本の原稿を書き上げたシーンに切り替わる。
  • (サト)ドラマチックだねえ〜。
  • サトはNHK大阪放送局を訪れ、この原稿を売り込もうとする。
  • (NHK担当者)うーむ。オモロイ脚本やとは思うけれど、朝ドラとしてはどうでっかね。朝からやかましい、くたびれるといった苦情が殺到したらどうしますねん?
  • (サト)朝ドラはこうあるべきというような固定観念はぶっ壊したらエエじゃないですか。常連の朝ドラ視聴者にはショックかもしれへんけど、こういう反応も期待されるし、ひとつどうでっか?
  • (NHK担当者)でもなあ。NHKは公共放送ですやさかい、視聴率が下がったらあきまへんのや。
  • (サト)そりゃ高評価ばかりでなく低評価のオンパレードということもありますがな。そやけど、いろいろ議論が起こって、イヤでも視続ける人がたくさん出てくるならそれもエエんじゃない。低評価の書き込みを続けることだって、その人にとっては1つの生きがいになっているはず。ドラマが終わったらきっと戦意喪失、意気消沈。これほど、悪口やツッコミを書き込みやすいドラマはありまへんからな。
というところで、ゴーサインが出て終了。

 もっとも、この終わり方では夢が無い。やはり、夢オチのほうが、愛(いとし)の特異な能力、善行の死、晴海の認知症などを無かったことにするという点では、現実に引き戻し、純にもういちど、就職試験からのスタートをやり直させるという点で前向きな効果があるように思う。