じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 東京からの帰りに撮った写真2枚。写真上は東京駅の案内板。少し前のTV番組で、東京駅には11〜13番線が存在しないというクイズをやっていたが、写真の通りに確認。

 写真下は、羽田→岡山便の上空から眺める富士山。岡山行きの便では、左側の窓側座席に座ると間近に富士山を眺められる時があるが(2011年5月21日の楽天版参照)、今回は、高度8000m以上で、ほぼ火口の真上を通過した。



2013年03月18日(月)

【思ったこと】
130318(月)日本行動分析学会「熊野集会」(4)高齢者と共に生きる(4)

 昨日の続き。

 話題提供の後半では、ダイバージョナルセラピーの実践プロセスについての説明があった。
  1. Assessment=事前の調査→ライフビュー(私をもっと知って・・・)
  2. Planning=計画・設計→ゴールの設定(私は何をしたらいいの?)
  3. Implementation=実施→目的意識と観察(私をよく見て)
  4. Evaluation=事後の評価→改善し続ける (私はこれからどうなるの?)
 このWeb日記でも以前言及したことがあるが、このプロセスは、PDCAサイクル(PDSAサイクル)と似たところがある。但し、PDCAでは、
  1. Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
  2. Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
  3. Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
  4. Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする
となっていて、事前の調査(Assessment)が含まれていない点が大きく異なる。個人本位のplanningを立案するには、入念なassessmentが欠かせない。ちなみに、上掲の頭文字をとった「APIE」(A-PIE)は福祉レクリエーション援助のプロセスとして確立してり、「エーパイ」と読まれるようである。

 なお、以上は、当事者本位の実践プロセスであったが、施設などで新たな取り組みを推進する際の合意形成プロセスとしては、ASI(Accelerated Service improvement technique)や、RAIDのほうが良いという見方もある(2012年10月30日の日記参照)。

 ダイバージョナルセラピーや、種々の福祉レクリエーション援助のプロセスは、行動分析学の厳格な評価・検証プロセスに比べると種々の点で曖昧さが残り、主観や思い入れが混入する恐れは十分にある。とはいえ、その分、実践者の豊富な経験に裏打ちされた形で全人的・複合的で当事者本位の評価・検証が実践できるという優れた面も見逃すわけにはいかない。

次回に続く。


 次回に続く。