じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 7月15日の岡山は、日照時間が11.0時間となり、昨日に続いて10時間以上の好天となった。写真は日没後の美しい夕焼け。台風11号接近のせいか、筋状の雲がクロスする珍しい光景となっていた。

2015年07月15日(水)


【思ったこと】
150715(水)『嫌われる勇気』(15)すべての悩みは「対人関係の悩み」であるか?(2)

 昨日も述べたが、私たちの悩みの多くが対人関係に起因していることは確かだと思う。

 その1つの解決法は、対人関係を必要最小限にとどめることである。私自身などはまさにそういうライフスタイルを選んできた。職場や学会での対人接触は公的な機会のみに限定しており、飲み会・懇親会などには絶対に参加しない。日頃のお付き合いも最小限にとどめている。じっさい、「あなたに悩み事はありますか?」と訊かれたとしても、今の時点ではこれといった悩みが思い浮かばない。これは自分なりに気に入ったライフスタイルであり、できれば今後も続けていきたいとは望んでいるところではあるが、高齢になって要介護状態となれば、他の人に頼らざるを得なくなる。なので、しいて挙げれば、「将来、対人関係に頼らざるを得なくなること」が私の悩みということになる。

 本書では、人と関わりを避けるのは、「他者から嫌われ、対人関係で傷つくことを過剰に恐れている」ためであり、「他者との関係の中で傷つかないこと」を目的として他者との関わりを避けるようになるというような説明がなされていたが、うーむ、私は、別段、対人関係で傷つくのが怖いと思ったことはない。ここ2年余り、全面禁煙の大学敷地内でタバコを吸っている人に対して禁煙を呼びかける活動をしているが【こちらの日誌ご参照】、こういうことをすれば、少なくとも喫煙者たちからは嫌われるだろうが、私自身は別段そんなことは全く気にしていない。

 私自身が他人との関わりを必要最小限にとどめようとしているのは、単に、それが面倒で時間を無駄に過ごしているように感じるからに他ならない。といって、それに代わる有意義な過ごし方を続けているわけでもないのだが、とにかく、人付き合いは面倒なばかりで何も得るところはないというのが率直な気持ちである。このあたりは、Susan Cainさんの論旨と共通するところがある。

 7月13日の日記でも書いたが、いま、世間で注目されている、ギリシャ問題、TPP交渉、イラン核問題、ウクライナ問題などの協議は、結局は、ゲーム理論の法則に基づいて進展していくように思う。さらに言えば、対人的な関係も、多少なりとも利害関係が絡めば、やはりゲーム理論で動く。「信頼」という美しい言葉が成り立つのは、(良好な)家族関係とか、志を同じくする集団内部などに限られているのではないかという気がしないでもない。

 不定期ながら次回に続く。