じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 月末恒例のウォーキング総括【先月の総括はこちら。】

 8月の平均歩数は11670歩で、先月達成した1万2000歩には及ばなかったものの、31日間のうち30日は1日1万歩以上、23日は1万1000歩以上、16日は1万2000歩以上で、まずまずバラツキのすくない歩数を確保することができた。1万歩に達しなかった1日というのは、帰省のために車を運転していた日であり、この日の歩数は2817歩にすぎなかった。妻の実家に着いた時にはすでに夜となっていてしかも雨が降っていたので、やむなしと考えるべきだろう。いっぽう、最多歩数は1万4344歩で、5〜7月の最多歩数が1万8000〜2万歩であったのに比べるとかなり少ない。しかし、8月の猛暑の中ではこれが精一杯。9月以降はもっとたくさん歩けるはずだ。

 左図は、毎日の歩数を少ない順に並べたもので、フラットであればあるほど、日々の歩数が一定で、日常習慣化に成功していることを示す。今後は、1万1000歩台、1万2000歩台、1万3000歩台がそれぞれ10日間程度で、全体として平均1万2000歩になることを目ざしていきたい。

2015年08月31日(月)


【思ったこと】
150831(月)『嫌われる勇気』(49)「関係フレーム理論」、「ACT」との比較(8)死人のゴール

 8月29日の続き。

 価値とゴールに関するACTの考え方はなかなか興味深いところがある。その1つとして「死人のゴール」というのがある(ハリス, 2012、108頁)。これは、「○○をやめたい」、「パニック発作を起こしたくない」、「落ち込みたくない」というように、否定形で表されるものだ。しかし、これらは、死人でも達成できるものであり、生きている人間が前向きに目ざすべき具体的課題が出てこない。

 似たような考え方に、行動分析学の「死人テスト」というのがある。「死人でもできることは行動ではない」という原則に基づいて、生きている人だけができる能動的な行動を増やすことに注目していこうという考え方である。例えば、「登校しない」というのは死人でもできるので行動とは言えない。あくまで、「登校する」もしくはそれに代替できる具体的行動を強化することに目を向けていこうということだ。

 では、否定的なゴールしか思い浮かべられないという人に対してはどのようなアドバイスをすればよいのか? ハリス(2012、108〜109頁)にはいくつかのヒントが挙げられている。
  • もし実際にそうなったら【それをやめたら】、今とは違うどのようなやり方したいですか?
  • 薬物を使わずにすむとしたら、代わりに何をしますか?
  • 子どもを怒鳴らずにすむとしたら、代わりにどんなふうに接しますか?
  • パニック発作が起こらないとしたら、あるいは落ち込まなくてもよいとしたら、今とは違うどのようなやり方をしたいですか?

要するに、「○○をやめたい」、「○○になりたくない」といった否定形のゴールを考えている人に対しては、「それはゴールとしてはふさわしくありません」と頭ごなしに拒否するのではなく、「否定形のゴール」が「達成」された時に生まれてくる、より能動的・具体的な変化に目を向けるようにアドバイスすることが推奨されている。

 もっとも、単に思い浮かべるだけでは、代わりとなる行動を継続することは難しい。具体的な行動をいかに強化するのかを併せて考える必要があるように思う。このあたりは、行動活性化療法の知見も役に立ちそう。

 不定期ながら次回に続く。