じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
5月のウォーキング総括。2016年5月は、総歩数37万5413歩、1日あたり平均1万2110歩となり、基準の1万2000歩を上回った。もっとも、この月は、5月上旬の帰省時と、5月下旬の出張時に1万歩を下回った日が合計9日もあり、平均歩数1万2000歩以上を維持できるかどうかはかなり微妙な状況にあった。月末の5月27日以降に毎日1万3000歩〜1万6000歩を確保することで辛うじて目標値を達成したといった感じ。 今回は、4月までと異なり、5月1日からの日々の累積歩数をグラフ化してみた。青の直線は毎日ピッタリ1万2000歩を歩いた場合。赤線は実際の累積歩数となっている。上記の通り、月末までずっと、平均値が1万2000歩を下回っており、月末の駆け込みで何とか上回った様子が示されている。 |
【思ったこと】 160531(火)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(35)派生的関係反応(7) 昨日の日記までのところで、刺激等価性クラスに関する研究の意義と、関係フレーム理論との関係について考察してきた。なお、昨日引用した文献の中で、「対称性」という言葉と「刺激等価性」という言葉が混在していたが、Sidman(1990)は、「反射律」、「対称律」、「推移律」、「等価律(対称性とむA→Cの推移性を含むC→A関係)」という4つの必要条件が満たされた場合を「刺激等価性の成立」と呼び、等価になった刺激の集合を等価クラス(equivalence class) と呼んでいる。ということで、4つの条件をすべて含めて議論する場合は「刺激等価性クラス」という呼称を使ったほうが誤解を招かずに済むと思う。あと、「○○律」と「○○性」は英語論文では特に区別されていないように思うが詳しくは確認されていない。また、すでに述べたように、関係フレーム理論では、「対称律」の代わりに「相互的内包」、「推移律」と「等価律」の代わりに「複合的相互的内包」という呼称を用いており、留意が必要である。 とにもかくにも、人間の子どもが、かなり早い段階から、「相互的内包」、「複合的相互的内包」、さらには「刺激機能の変換」に相当する派生的関係を学習できる【←行動分析学的に言えば、「派生的関係反応」】ということは大きな発見である。人間の行動は、刺激と刺激の時間的近接(対提示)によって生じるレスポンデント条件づけ、ABCの三項随伴性によって成立するオペラント条件づけを基本として変容することには異論は出ないとしても、派生的関係反応が果たす役割について無視するわけにはいかない。派生的学習は、基本的な行動変容に付加的な影響を及ぼすばかりでなく、時にはその基本部分を歪めたり枠組みを変えてしまうほどの大きな力を発揮する可能性がある。このことを検討することは、結果的に、言語行動やルール支配行動が人間行動において果たす役割を体系的に解明することにも連動していると言えよう。 次回に続く。 |