じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る


 針葉樹に絡まった蔦が真っ赤に紅葉していた。なお右の写真には月齢20の月も写っている。

2017年11月9日(木)


【思ったこと】
171109(木)五木寛之『孤独のすすめ』(3)何のために生きるか

 昨日に続いて

五木寛之(2017)『孤独のすすめ 人生後半の生き方』中央公論社

の感想。

 第1章32頁からは「何のために生きるのか」という話題が取り上げられていた。もっとも、五木さんご自身は1932年生まれの85歳、私のほうは1952年生まれで五木さんより20歳も年下であり、当然答えも変わってくる。

 五木さんご自身は「この世界がどう変わっていくのか、見ていたい」という率直なお気持ちを述べておられた。この変化は、単なる移り変わりではなく、「世界の大変動」、「世の中の根本的な変化」を含むものであるという。

 いっぽう私自身は、現実社会に対してはあまり期待していないので、むしろ「私が死ぬまで大変動が起こらないでほしい」と願っているところがある。5月12日の日記に書いたことがあるが、私自身は、人類はいずれ滅亡すると考えている。その可能性としては、
  • 大量破壊兵器が偶発的、もしくは何らかの狂信的支配者によって使用された場合
  • 反物質などに関わる大規模な実験により統制不可能な自体が発生し地球が破壊される場合
  • 研究上の事故、または自然発生的に、致死率100%の感染症が蔓延した場合。
  • 太陽系全体がブラックホールに呑み込まれてしまう場合。
などが考えられる。

 もっとも悪いことばかりではない。私が興味をいだいているのは、惑星探査、宇宙の成り立ち、重力や時間の本質などについて新たな知見が得られることである。専門的な知識は全く無いが、モーガンフリーマンの番組コズミックフロントなどを通じて、分かりやすく理解できればありがたい。長生きすればするほど謎が解けていくはずで、大いに期待している。

 もちろんローカルなレベルでは、孫たちの成長に期待するところもある。もっとも、成長するに従って、反抗期、進学問題、就職問題、結婚問題などあり、道を誤るとカルト宗教にマインドコントロールされたり、ニコチン依存に陥る恐れもあり、楽しみより心労のほうが多くなる恐れもある。

 元の話題に戻るが、私自身は、「何のために生きるか」を真正面から論じるほどの哲学的信念を持ち合わせていないし、使命感もないが、当面、70歳ぐらいまでにやりたいことはいっぱい残っている。それらはあまり社会貢献にはならないかもしれない。しかしこの世の中、どんなに利己的にふるまっても、どこかで世の中に役立つことがある。例えば、海外旅行に出かけるということは、旅行関連業の人たちの収入を増やし、旅行先の経済発展にわずかながら貢献する。利己的か、貢献できるかといったことは、あまり深く考えなくてもよいように思う。

次回に続く。