じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 気象庁の記録によれば、京都府京都市では1月26日夜から雪が積もり始め、1月27日朝には最大で7cmの積雪になったようである。

 写真は京都に住んでいた1980年1月18日に撮影した金閣寺と、駅伝のコースとして有名となった紫明通りの雪景色。
 岡山在住者であれば、岡山駅から一番早い「のぞみ104号」に乗れば京都に7時04分に着くことができるので、京都のホテルに泊まらなくても、その日の朝の積雪状況を確認してから日帰りで京都の雪景色を楽しむことができる。
 とはいえ、そこまで無理して見に行かなくても、過去のアルバム写真を見れば充分という気もする。

2019年1月27日(日)



【連載】

関係反応と関係フレームをどう説明するか(26)「関係フレーム」とは何か?(14) いろいろな関係フレーム(9)Opposition(4)

 昨日の続き。
 これまでに述べた点の他にも、反対フレーム(Opposition)については説明を要する部分がいろいろあるように思う。

 まず素朴に考えて、刺激機能の変換はどうなるのか?という問題があるがこれは後日述べることとしたい。

 それより前に、どういう訓練をすれば「反対フレーム」を形成するのか、また行動的にはどういう結果が得られた時に証拠と見なせるのかという問題がある。

 例えば、国語のテスト勉強として、単語カード100枚を用意し、その裏表に、反対語(対義語)の漢字熟語を記して丸暗記したとする(1月25日に引用した対義語・反対語辞典のリストを利用するとよい。) そうすれば、試験では好成績をとれるに違いないが、これはスキナーの言葉で言えば単なるイントラバーバルの訓練に過ぎない。反対語の代わりに類義語を記したり、英単語を記したりしても課題構造は全く変わらない。

 実験者が「反対」に相当する2つの刺激を対呈示し、参加者がそれを区別できるようになったとしても、本当に「反対」という関係を学習したとは限らないという点にも留意する必要がある。

 例えば、モニター画面に同じ形の幾何学図形を2つずつ呈示し、同じ向きであれば「○」、上下が「反対」の時は「×」のボタンを押すという訓練を行ったとする。しかしこの課題が全問正解できたからといって、それだけでは「上下反対」を学習できたという証拠にはならない。単に、向きが違う時に、つまり、上下ではなくて45度や60度傾いていた場合を含めて、「×」を押していた可能性があるからだ。

 「違い」と「上下反対」を区別させるためには、上掲の訓練で、さまざまに傾いている幾何学図形を呈示し、完全に同じ向きの時に「○」、完全に上下反対(180度回転した時)の時に「×」、それ以外の傾きの時に「△」のボタンを押してもらうといった訓練が必要であろう。正答率100%になるまで訓練を行った後、全く新しい図形と、その図形を上下反対にした図形を呈示して、「×」というボタンが押されたとすれば、各図形の固有の特徴ではなく、上下関係という抽出された特徴に関係した反応が起こるようになったと確認できるかもしれない。

次回に続く。