じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 2019年03月のウォーキング総括。2019年03月は、総歩数25万3556歩、1日あたり平均8179歩となり、先月02月の9289歩には及ばなかったものの、01月の7611歩、昨年12月の5873歩よりは大きく上回った。
 02月はオーストラリア旅行先で毎日1万歩以上、最多で25260歩というウォーキングを続けたため平均歩数は大きく増加した。いっぽう03月は、北九州への帰省のための往復の運転時に歩数が減ったことなどが平均歩数の減少につながった。
 01月から、近隣の半田山植物園の山を「途中の休憩を入れずに一気に登る」といった新たな課題を取り入れてきたが、02月は2月1日から19日までの19日間で9回入場し、歩数の維持と心肺機能強化に貢献した。03月は31日のうち18回の入場となり過半数を超えた。この時期はさまざまな花が開花するため、健康増進というよりも花見目的で入場することができる。

 グラフはいつもの通り、毎日の歩数を少ない順に左から並べたもの。左端の落ち込みは、その月に何らかの事情で歩数が少なかった日があることを示す。右端はその月に最も多く歩いた日の歩数。グラフが水平であればあるほど、日々の歩数がほぼ安定していたことを意味する。


2019年3月31日(日)



【小さな話題】又吉直樹のヘウレーカ!スペシャル「この“なぜ”はほっとけない!?」(2)言葉を喋る?シジュウカラ(2)

 昨日の「言葉を喋る?シジュウカラ」の続き。

 スキナーの言語行動理論では、何かを求めるために発する「マンド」と、何かの事象を報告する「タクト」が明確に区別されている。例えば、水が欲しい時に「水!」と発するのはマンド、このボトルに何が入っているのかと訊かれた時に「水です」と答えるのはタクトである。

 マンドもタクトもオペラント行動であって、それを発した直後に何らかの結果が伴うことで強化される。このうちマンドは、発した言葉に対応する事物が獲得されることで強化される(「水!」と言った時にお菓子が貰えたとしても強化されない。) いっぽうタクトは、話し相手の応答、お礼、感謝の言葉などによって強化される(といってもそのつどいちいちお礼してもらうわけではなく、お互いに報告しあうことで相互的に強化される。)

 でもって今回のシジュウカラの鳴き声であるが、番組を拝見した限りでは、
  1. 特定の事物(フクロウ、ヘビ、カラスなど)に対して発せられるレスポンデント
  2. 生得的な反応?(学習を必要としない)
  3. タクトとして機能している。
という特徴があるように思われた。
 もっとも、オペラントかレスポンデントか、生得的か学習を必要とするか、といった問題はそう簡単には区別できないところがある。例えば、アトリのさえずりには方言がある(自分の生まれ育った群れの中で幼少時に学習される?)と言われているし、ニワシドリが求愛行動の一環として小屋のようなモニュメントを作る行動は、オペラント的な要素を多分に含んでいる。

 なお、「タクト」というのは話し手の行動を分類したものである。昨日も述べたように、悲鳴を発するのはタクトではないが、悲鳴を聞いた他者(他個体)にとってはタクトと同じように機能する場合がある。悲鳴を聞くことが他者にとって利益になるのであれば(外敵から早めに逃げるメッセージとして機能する)、定義次第ではコミュニケーションの一形態と言えないこともない。

 次に、「ピーッピ、ヂヂヂ」という単語の組み合わせの問題であるが、人間の耳には「ピーッピ」、「ヂヂヂ」という独立した音節の組み合わせであるように聞こえたとしても、それが本当に組み合わせと言えるのか、「ピーッピヂヂヂ」という別の複合刺激なのか、慎重に検討する必要がある。

 鳥のさえずりは、言葉というよりも音楽のようなものだという考えもあるという。であるならば、「ピーッピヂヂヂ」と「ヂヂヂピーッピ」は全く別のリズムである。人間の耳には2つの単語の順序を変えたように聞こえるかもしれないが(であるなら語順に関する文法という説も出てくるが)、一連の音節と見なせば単なるリズムの違いと見なすこともできる。

 このWeb日記でも何度か取り上げてきたように、「A」という単語と「B」という単語にそれぞれ固有の意味機能があったからといって、「AB」への反応が関係反応であるとは言えない場合もある。さらに、「A」と「B」という反応が単に等頻度で交互に生じているだけという場合もある。




 以上とは少し矛盾する見方になるが、「ピーッピヂヂヂ」の冒頭の「ピーッピ」が「強い注意喚起」として機能している可能性もある。この場合、「ヂヂヂピーッピ」の「ヂヂヂ」は注意喚起より前の音声なので意味をなさない。

 これは例えば、航空機の機内放送の「アテンションプリーズ」とか「ヴニマーニエ」という音声でドキッとすることに似ている。「アテンションプリーズ」の後に「この先激しく揺れる恐れがあります」と言われれば身構えるが、「この先激しく揺れる恐れがあります」のあとに「アテンションプリーズ」と言われても、あれっ何のことだろうとしか思わない。

 別の例で、「キャーッ! ヘビがいた!」と言われれば、足元に目を向けて身構えるかもしれないが、「ヘビがいた! キャーッ!」ではそれほど驚かないとも言える。

 次回に続く。