じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 半田山植物園の南斜面にあるパラグアイオニバスの池は、冬期は水が抜かれる。少し前から、わずかに残った水たまりで、なぜかこの時期に発生したオタマジャクシがひしめいていたが、アオサギがこれを見つけてあさっていた。これほど効率よく餌が獲れる場所はなかろう。それにしてもなぜこの時期にオタマジャクシ?

2019年12月06日(金)



【連載】『赤ちゃんはことばをどう学ぶのか』(15)最終章

 12月4日に続いて、

 針生先生の『赤ちゃんはことばをどう学ぶのか』の感想。今回で最終章となる。

 最終章では、バイリンガル環境で育つ子どもの言語習得がそんなに楽ではないことについていくつかの事例が挙げられていた。ま、自分が望んでバイリンガル環境に入っていったわけではないし、そういう状況に置かれた時はその中で最善の習得方略を選んでいくほかはあるまいと思う。

 外国出身者の中で日本語を流ちょうに喋る人と言えば、まずは大相撲の力士が浮かぶ。これはおそらく日頃から、所属する部屋の中で、日本語しか使えない生活を強いられてきたためかと思う。もっとも、日本語のやり取りが上手にできるからといって、日本語の本をスラスラ読んだり、自分で本を書けるレベルまで習得できているかどうかは分からない。

 ま、とにかく、2カ国語以上を流ちょうに使いこなせる人はうらやましいとは思うが、すべての日本人を日本語&英語バイリンガルに育てることはゼッタイに無理。英語教育の早期導入の代償について、慎重に検討する必要があることは確かだと思う。

 以上、長々と感想を述べさせてもらったが、私自身、ちょうど、「語彙爆発」の段階にある孫たちに接する機会に恵まれていることもあり、本書の内容は大いに参考になった。但し、連載1回目にも記したように、本書は、音声中心の言語習得について述べられているが、実際には、生活全般での多様な要求行動、報告行動、関係づけなどの連携を通じて言語を習得していくと考えられるゆえ、赤ちゃん、あるいは子どもが言葉をどう学ぶのかという問題について言語行動部分だけを切り離して縦断的に捉えるのではなく、より総合的、全人的な視点から分析していく必要があるようにも思われた。