じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 7月7日の岡山は、ほぼ一日中雨が降り続いたものの、毎時間帯の降水量は0.0〜3.5ミリにとどまり警報は発出されなかった。しかし7月8日の0時台から2時台にかけて、毎時12.5〜17.0ミリの強い雨が降り、県内各地域に大雨警報が発出された。その後雨が止み、6時半時点では空は晴れ上がっている。
 写真は7月7日夕刻の旭川と、小学校の下校風景。旭川は濁っていたものの、この時点ではそれほど増水していなかった。小学校の通学路にも特段の危険箇所は見当たらなかった。

2020年7月7日(火)



【連載】#チコちゃんに叱られる! 「柿木先生の三大絶景と長谷川対応風景」「クラウチングスタートで許諾が得られなかった映像の謎」

 昨日に続いて7月3日放送のNHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。

 本日は、
  1. なんで人はポケットに手を入れるの?
  2. なんでタイは赤いの?
  3. 働き方改革のコーナー:柿木隆介先生オススメ! 見るだけで心に効く絶景ベスト3」
  4. クラウチングスタートってなに?
という4つの話題のうち3.と4.について考察する。

 まず3.であるが、柿木先生が紹介する「見るだけで心に効く絶景」として三景が紹介された。
  • 第三位:高知県仁淀川上流にある「にこ淵」:青いものを見るとセロトニンが分泌され心が落ち着く。但し、青い板を見るだけで心が癒やされることはない。目的地に到着するまでに苦労することで、達成感も癒やし効果。
  • 第二位:兵庫県豊岡市の安国寺のドウダンツツジの紅葉:赤いものを見るとアドレナリンが分泌され興奮し心がワクワクしてくる。
  • 第一位:熊本県御輿来海岸(おこしきかいがん):砂紋で有名だが、日没時に、気持ちを落ち着ける青から気持ちを高ぶらせる赤へ、さらに「直感力を刺激する」紫へと変化する。この絶景は、年間で、夕暮れと干潮が重なる10日ほどしか見ることができない(今年は7日間のみ)。この希少価値が「やっと見られた」幸せホルモンが出る。
 以上の紹介の中で、青や赤の色がセロトニン、アドレナリン分泌にどの程度関係しているのかは、根拠に乏しく、いくら柿木先生が大先生であっても、世俗心理学ならぬ「世俗脳科学」の域を出ないように思ってしまうが、ま、絶景を楽しむこと自体が精神的健康をもたらすことは間違いと思う。

 私自身は残念ながら、上掲の3絶景いずれも訪れたことはない。なので、その代わりに体験した3絶景を以下に挙げておく。

 最後の4.のクラウチングスタートは、番組では「カンガルーの真似」であると説明された。クラウチングスタートは、オーストラリア人のスポーツジャーナリスト、リチャード・クームズがカンガルーにヒントを得て考案、ということであったが、NHKプラスでは、「許諾が得られなかった」という理由で関連画像はカットされていてイマイチわからなかった。
 その後、アメリカのトーマス・バーク選手が第1回のアテネオリンピック100m競走でクラウチングスタートをとり金メダルを獲得したことで主流となったという。なおアテネオリンピックでは、スタート時に木の棒を持って腕の力でスタートダッシュする選手もいたという(今は禁止)。番組の実験では、木の棒を使うスタートは、スタンディングスタートよりは速かったが、クラウチングスタートには及ばなかった。このほか、クラウチングスタートが普及してからしばらくの間は、選手は持参のスコップで穴を掘り、足が滑らないようにしていたという。

 ということで、クラウチングスタートの歴史はだいだい分かったが、なぜアメリカのトーマス・バーク選手だけがクラウチングスタートを採用したのか、リチャード・クームズとどういう関係があったのか(なかったのか)については特に説明は無かった。

 それにしても、NHKプラスの配信で一部の映像がカットされていた点が気になる。ネット公開の許諾が得られなかったのはどういうシーンだったのだろうか。カットされたのは文脈からみてカンガルーの写真と思われるが、テレビで放送されたのにネット配信ができなかったのはカンガルー自身から許諾の回答が得られなかったためなのか? カンガルーの写真が流出するとマズイことになるのか? 7月5日の日記に述べたように、この回は岡山地方では金曜日、土曜日のいずれにも放送されなかった。番組表を見た限り、この回の再放送は無い模様だが、今後、再放送が行われることがあればぜひとも録画して、どういう映像がカットされたのかを確認したいものだ。