じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 ↓の「チコちゃんに叱られる!」で取り上げられた阿寒湖は、過去2回訪れたことがあった。1回目は1978年8月でこの時は、雌阿寒岳や阿寒富士に登った【写真左】。2回目は1998年3月の家族旅行で、この時は凍結した湖面をスノーモービルで一周した【写真右】。
 なお、1978年より1998年のほうが画質が悪いのは、1978年の写真はプリント写真のスキャナ読み込みであるのに対して、1998年の写真はまだ低画質であった当時のデジカメで撮影したため。

2020年8月7日(金)



【連載】#チコちゃんに叱られる!「マリモが丸い理由」

 昨日に続いて、7月31日に放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。本日は、
  1. なんで年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなる?
  2. マリモはなんで丸い?
  3. 佐野明人先生オススメ! 世界的権威も驚く! スゴ技ロボットベスト3」
  4. お肉といえば、なんで西日本は牛肉・東日本は豚肉?
という4つの話題のうち、2.について考察する。

 2.のマリモが丸い理由は、これは少し前にNHKスペシャルで放送されていた、

神秘の球体 マリモ〜北海道 阿寒湖の奇跡〜(2014年8月24日(日)初回放送、2020年5月2日と2020年7月4日)

を視たことがあり、うろ覚えながら大体知っていた。私の記憶では、阿寒湖のマリモが丸いのは、
  1. 水中で回転、球体の全面に日が当たり光合成ををすることができる。
  2. マリモが積み重なっている場合、水中で移動することで、下層にあったマリモが上層部に移動できる。
  3. 水中で回転することで水草の付着を避ける
  4. 数年に一度の台風、低気圧による大波を利用して繁殖域を広げることができる
というような理由によるものであった。今回の番組では、「嵐に乗じて湖を制覇するため」というチコちゃんらしい意外性のある理由を正解としていたが、釧路国際ウェットランドセンター・阿寒湖沼群マリモ研究室長の若菜先生の説明は、NHKスペシャルでの説明とほぼ同内容であった。

 阿寒湖のマリモが丸い形になることが「進化」にあたるかどうかはよく分からない。そもそもマリモの個体は糸状体であり、丸くなるのは集合体である。集合体のマリモは必ずしも丸くなるわけではないので、遺伝子レベルで進化したとは言えないように思う。しかし、だからといって削られて球体になった石とか、岩石惑星のように、あくまで受身的な結果として丸いものができたというわけでもなさそうだ。また、おそらく、当初はいびつな形でくっついていたものが適度の回転によって全方向に同程度に成長し、結果として球体になったものが水草の付着を振り落としてさらに大きな球体になったということであろう(いびつな形のマリモは水草が付着したり、湖底側の面で光合成が起こりにくいため成長しにくい)。

 余談だが、「マリモ」のお名前で連想されるのは以下のお二人。

 次回に続く。