1984年初回放送。これまで何度も放送されており、殆どの回はDVDにダビングしているのだが、今回、改めて1回目から順に視聴している。これまで、第4話までが放送された。今回初めて知ったのだが、主演のジェレミー・ブレット（Jeremy Bret）は双極性障害を患っており、ドラマ制作中も大変な困難の中にあったようだ。ブレットの心臓弁には16歳の時にかかったリウマチ熱による後遺症があり、ホームズの役を演じるための喫煙シーン撮影も寿命を縮めてしまった可能性がある。

2010年。107分。最近観た時代劇映画の中では特に印象に残っている。ストーリーがしっかりしていること、以登が恋心を抱いた江口孫四郎よりも、後に以登と結婚した片桐才助のほうが、包容力があり魅力的。
　「多額の賄賂を取る」というのは時代劇ではありがちな悪役のパターンであるが、実際のところ、江戸時代の社会というのは、身分制度とコネの力で成り立っていたのではないかという気もする。

私の好みのファンタジー映画であるが、アクションシーンは全く無く、美しい風景とともにプロ野球に託した夢や希望、家族の絆が描かれていたのが良かった。テレンス・マンを演じたジェームズ・アール・ジョーンズは別の映画でもお見かけしたお顔だと思ったが、ネットで調べたところ、『星の王子 ニューヨークへ行く』のザムンダ国王であった。

とうとう最終回となってしまった。8月7日にも述べたが、相変わらず毎回、けっこう残虐な殺し合いのシーンがあり、少なくとも子どもたち向けのアニメではなさそう。結末も予想通りで、あまり達成感のないまま、「冒険はさらに続く」で終わってしまった。原作を含めてネットで検索すると、肯定的な評価があるいっぽう、「つまらない」、「休載」、「難しい」、「打ちきり」といった語句も目に入る。いろいろな受け止め方があって良いとは思うが、受信料で製作すべき作品かどうかは議論が残るところだろう。番組の終わりのところには「第2シリーズ　2022年秋　放送予定」という文字があったが、うーむ、私なんぞはそれまで生きているという保証もない。
　放送紹介サイトには、このアニメの概要は、

球から石、オオカミ、そして少年へと姿を変化させていくが、赤子のように何も知らぬままさまよう。
やがて出会う人々に生きる術を教えられ温かい感情を知り、人間を模して成長していくフシ。
宿命の敵・ノッカーとの壮絶な闘い、大切な人との別れ…
痛みに耐えながら自分の生き方を選びとり、力強く生きるフシの永遠の旅を描く。

と記されていたが、残虐な殺戮シーンが多かったため、もっぱら闘いと死別のみでフシが成長していったような印象を受けてしまった。もっと、仲間と協力して何かを作り上げる中での成長を描くべきではなかったかと思う。