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今年のクリスマスグッズ。妻が飾り付けたもので、年々数が増えているような気がする。
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【連載】チコちゃんに叱られる!「なぜクリスマスにチキンを食べる?」/ガチョウと七面鳥 12月24日に放送された表記の番組についての感想と考察。この回は、「今夜はクリスマスイブ!豪華拡大版スペシャル」で1時間12分にわたって放送された。取り上げられた話題は、
さて、毎年この時期にはチコちゃんの番組でもクリスマスネタが取り上げられている。これまでに取り上げられたのは、
ちなみに、世界的にみると、クリスマスにチキンを食べる地域は、日本、ブラジル、ジンバブエなどに限られており、
ここからは私の感想・考察。 まずイギリスやアメリカでクリスマスに七面鳥が食べられる経緯は上記の通りであろうが、だからといって日本でチキンが食されるようになったことには直接関係が無いように思われた。上記にもあるように、クリスマスにチキンを食べる地域は、日本、ブラジル、ジンバブエなどに限られており、イギリスの習慣が日本、ブラジル、ジンバブエだけに限定して広まったとは到底考えられないし、その理由も示されていない。 私はむしろ、戦後の宣伝効果が大きかったのではないかと思う。はっきりとは覚えていないが、1960年代頃からは、店頭で鶏を丸ごとグルグル回しながら焼いている機械が登場し、食欲をそそった。1970年代のフライドチキンの大ヒットもまた影響が大きかったと思われる。ちなみに、私自身が七面鳥の肉を初めて食べたのはなんと大学生協の食堂である。生協食堂で高価な七面鳥が提供されることはあるまい、ニセモノではないかと尋ねたことがあったが、冷凍の食材が安価に輸入できているとのことであった。 このほか、番組内容で面白いと思ったのは、1213年、イングランド・ジョン王の宮廷ではワイン6500リットル、豚400頭、ニシン15000匹、ウナギ10000匹が用意されたというエピソードであり、当時の上流階級は、牛肉ではなく豚肉を、またニシンやウナギといった魚を食べていたことが示唆される。このほか、フランスではウサギ、チェコで鯉が定番料理になっているというのも意外であった。 ところで、シャーロック・ホームズの話では、イギリスでは当時、クリスマスにガチョウを食べる習慣があったことが示唆されているが、今回は「七面鳥か鶴か白鳥のどれかを食べてください」という話が出てきたものの、ガチョウについては全く触れられていなかった。ネットで検索したところ、こちらの記事によると、 ●イギリスには先にアフリカ原産のホロホロチョウ(guineafowl)(参考: Wikipedia ? Guineafowl)が、トルコを経由して輸入されていました。次にアメリカから七面鳥がやってきたとき、トルコからやってきたホロホロチョウと同じ種であると勘違いしたため、turkey と呼んだ。 というような記述があった。いずれにせよ、七面鳥がヨーロッパ大陸にもたらされたのは16世紀、スペイン人によって、アメリカからもたらされたということなので、比較的新しい食材であるように思われた。このほかこちらには、
船乗りのウィリアム・ストリックランドが、新大陸で、原住のインディアンから七面鳥を6羽購入し、イギリスへ持ち帰ったのは、1526年のこと。この事から、彼は、後に、七面鳥を自分の家紋に加えたと言います。入手の難しさから、七面鳥は、当然、しばらくは、金持ちの食べ物で、ヘンリー8世などの食卓にも登り。後に、イギリスのノーフォーク州などでも飼育されるようになりますが、ヴィクトリア朝労働階級のクリスマス・ディナーは、まだ七面鳥より、安めのガチョウだったと言います。といった記述がある。 いずれにせよ、番組では「イギリス国教会のトマス・クランマーは、牛乳がとれる牛や卵のとれる鶏をクリスマスに大量に殺すのはもったいないとして、食肉用だけの七面鳥か鶴か白鳥のどれかを食べてくださいと言った」というエピソードが紹介されているが、実際には、一般庶民の間では豚肉やガチョウが食べられていた可能性があり、いきなり日本で「七面鳥ではなくチキンになった」というわけでは無さそうに思えた。 次回に続く。 |