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大相撲三月場所(大阪場所)は、12勝2敗の若隆景と高安、11勝3敗の琴ノ若が全員敗れたため、若隆景と高安による決定戦が行われ、若隆景が優勝した。高安にも一度は優勝してほしかった気持ちはあるが、若隆景、琴ノ若、豊昇龍など、新たな時代の到来が感じられる場所となった。画像は、「まるでイラスト」で作成した優勝インタビュー場面。最近は着彩アプリでモノクロ彫像・塑像を色づけするとか、このアプリでイラスト化するなど、写真を趣味の1つとしている私にとって、楽しみの幅が広がっているのがありがたい。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「振りかけたパクチー」「馬馬虎虎」/「まあ」と「まあまあ」/「色鉛筆」 昨日に続いて、3月25日【岡山は3月26日】に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
まず、3.の「振りかけたパクチー」はタイのことわざであり、「香りの良いパクチーをかけると美味しくない不味い料理もごまかして美味しく見せてしまう」という意味から、「見た目がよく中身がともなわない」という場合に使われる。 「馬馬虎虎」は中国の故事成語の1つであり、その昔中国の画家が虎を描いている時にお客さんから馬を描いて欲しいと言われて、頭が虎、体が馬の絵を描いた。このことから「いいかげん」という意味で使われるという。ネットで検索したところ、居酒屋の店名、「馬馬虎虎 マーマフーフ Blog」などがヒットした。こちらにリンクされていた白水社『中国語辞典』によれば、「馬馬虎虎」は「いい加減である,大ざっぱである,なおざりである.」という意味と、もう1つ、「まずまずである,そう悪くはない.」という意味があるが、2.の意味は日本語の「まあまあ」と似ているようだ。もしかして「まあまあ」の語源は「馬馬」かと思ったが、実際は「まあ」が語源であり「馬」とは関係なさそう。余談だが、日本人の中には、会話の途中に頻繁に「まあ」を挿入する人が多い。なお、「えーと」と「あのー」については2019年9月6日のチコちゃんの番組でも取り上げられたことがあった。 元の話題に戻るが、4.の色鉛筆については、番組では「ロウがとけて固まっているから」と説明された。普通の鉛筆の芯は、黒鉛と粘土で作られており、2020年4月11日放送のチコちゃんの番組で、鉛筆が紙に転写される仕組についても解説された。また、紙に付着した黒鉛の結晶は、消しゴムで剥がされるため簡単に消すことができる。 これに対して、色鉛筆は、顔料・タルク(滑石を粉末化したもの)・ロウ(蝋燭の蝋)・糊で作られている。中でもロウは、紙に描いている時に摩擦熱で溶けて紙にしみ込むため、消しゴムで消そうとしても繊維に入り込んだ部分を消し取ることはできない。 放送では、ガラスや金属、プラスチックなど、どこにでもかける色鉛筆、500色入りの色鉛筆などが紹介された。500色入りでは色の名前も工夫されており、中には「あなたのことが好きでたまらない色」、「子どものように泣きじゃくりたいほどに晴れた空の色」、「おばあちゃんのお気に入りの羽織ものの色」、「すらりと伸びたビーチのヤシの木色」、「夏の思い出。ビーチサンダル型に残る日焼け色」といったネイミングもあるという。 ここからは私の感想・考察になるが、子どもの頃、色鉛筆については私も3つほど疑問を持っていた。
2.については、顔料が不溶性であるため、絵の具を混ぜても、混ざった状態で混在しているために化学反応は起こらないものと考えられる。 最後の3.については、例えば上記の500色の色鉛筆であっても別段500種類の別々の原料が必要になるわけではなさそうだ。人間の色覚は基本的にRGBの3通りの感覚から合成されるため、原理的にはRGBの基となる3種類の顔料を混ぜ合わせればどんな色でも作れるはずだ。あとは明度とか、混色、材質感を表現するために別の顔料を加えればいい。 もっとも、昨今のデジタル技術の進歩によって、色鉛筆(絵の具等)を使わなくても自由に絵を描くことができるようになり、色鉛筆のニーズは減りつつあるように思う。私自身、色鉛筆は全く使わない。採点用の赤鉛筆も定年退職後は全く使う機会が無くなった(というか、退職前も赤色のボールペンばかり使っていた)。 |