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【連載】チコちゃんに叱られる!「惑星と遊星」「行けたら行く」 昨日に続いて、4月22日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
まず、惑星の語源だが、放送では「空をさまよい惑っているから」として、二重の円形の軌道を動く模型電車の動きで説明された。内側の「地球電車」が外側の「火星電車」を追い越すと、しばらくの間、「火星電車」は逆方向い動いているように見える。もっとも、惑星の動きが惑っているように見えるのは、地球からそのように見えているだけの話であって、太陽系全体を遠くから見渡した時には、どれも規則的に楕円軌道を描いており、進んだり戻ったりしているわけではない そのあと「惑星」と「遊星」の呼称をめぐる東大vs京大論争のエピソードが取り上げられた。この話はウィキペディアを引用する形でこのWeb日記で取り上げたことがあったはずだが、過去日記を検索してもうまく見つからなかった。また、映画『遊星からの物体X』のメモ・感想をどこかに書いたはずだったが、これも検索ではヒットしなかった。 私が子どもの頃は「遊星」という言葉はかなり使われており、ウルトラマン18話『遊星からきた兄弟』というのもあった。そのいっぽう、子どもの頃愛読していた岩崎書店(Iwasaki Shoten)/少年少女宇宙科学冒険全集 1960-1963年には『消えた惑星の謎』というタイトルの本もあった。「消えた惑星」というのは、火星と木星のあいだにあった惑星のこと。 なお放送の中で、東大vs京大論争を新解釈した寸劇があったが、3人のキャストの紹介のところで出身大学が、
次の「地域によることばの違い」では、「行けたら行く」という返事の意味合いに地域差があるという話題が取り上げられた。関東の人たちは行く気持ちがある時に使うが、関西の人は「行く気持ちが無い時にも使うという。今回の調査では、「行く気が無い」のに「行けたら行く」と答える人の比率は、関東では38%に対して関西では71%に達するという。この違いについては、関西では人間関係が濃厚であるゆえ(「察しの文化」)、遠回しな表現でもお互い理解し合えると説明された。このほか、京都で使われるとされている言い回しとして、
次回に続く。 |