じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 半田山植物園の中腹から、津山方面に向かう「SAKU美SAKU楽4号」。写真左上の黄金像は、世界三大黄金像の1つ、岡山の大黒天。その後ろの山は、金甲山(左端)と怒塚山(その右隣)。
 撮影後に気づいたが、日曜日にもかかわらず手前の駐車場は空っぽになっていた。確かに炎天下、坂道の多い植物園を歩くのは大変なことだ。

2022年8月1日(月)



【連載】チコちゃんに叱られる!「ビールの一口目が美味しい理由」「(再放送)親と一緒に過ごせる時間」

 昨日に続いて、7月30日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
  1. カラスの漢字が「鳥」より一本少ないのはなぜ?
  2. ビールの1口目がおいしいのはなぜ?
  3. 親と一緒に過ごせる時間は?
という3つの疑問のうち残りの1.と2.について考察する。

 まず2番目のビールのひとくち目の話題だが、そもそも私自身は普段はお酒を飲まないし、ビールを飲んで美味しいと感じたことは無い。なので、この疑問そのものが成り立たず、解答も浮かばなかった。
 放送によれば、正解は「のどでおいしいと思うから」であった。重要な点は、味は関係無いという点。ビールの美味しさは舌ではなくのどで感じている。味蕾はのどにもあるが、味は感じない。のどで1口目を美味しく感じる要素としては次の3つ挙げられた。
  1. のどにかかる圧力:つぎたてのビールは白い泡があり、これにより炭酸が閉じ込められている。炭酸がのどにたまることで飲みにくくなるためのどに力を入れる。そうすると、のどの粘膜同士が触れあい、脳が快感を得る。これがいわゆる「ビールののどごし」。
  2. アルコール:のどの渇きは、のどの神経繊維の中にある水繊維によって感知されるが、ビールのアルコール成分を飲むと、水を飲んだ時に比べて興奮が長続きする。水繊維の神経活動を測定した実験によれば、炭酸水を飲んだ場合の活動はすぐに急降下するが、ビールを飲んだ場合の活動はゆるやかに低下するという結果が示された。
  3. 炭酸のシュワシュワ感:炭酸がのどの粘膜を刺激する。つぎたてはシュワシュワ感が強いので美味しいと感じる。
以上の要素から推測すると、炭酸があってアルコールが含まれている飲料、例えばハイボールやレモンサワーも1口目は同じように美味しく感じられるはずである。しかし、会食やドラマでの乾杯シーンでビールが多く使われるため、「1杯目はビール、1口目はビールが美味しい」と刷り込まれているため、ビールを一番美味しく感じられるのではないかと説明された。

 このほか、おつまみの塩分には、のどの神経活動の興奮状態を少し収める効果があり、おつまみを食べると脳が「のどの潤いが減った」と感じるため、次に飲むビールが1口目のように美味しく感じるのではないかと補足された。

 以上が放送の内容であったが、私自身は、朝食後と昼食後には、自家製のヨーグルトに豆乳を混ぜた飲料をがぶ飲みしており、また真夏に限り、午後のウォーキング後には黒酢に強炭酸を混ぜた飲み物、夕食後は冷やした万能茶を飲んでいる。なので私の日常生活ではアルコールに接する機会は全く無いが、別段それで不足を感じることはない。トレッキングなどで海外に出かけて喉が渇いた時も、いちばん飲みたいと思うのは無糖のヨーグルト飲料であって、他の飲料では満足できない。




 最後の「親と一緒に過ごせる時間は?」は「岡村が普段からボーッと収録に参加していないか確かめるため」と称して、5年前に取り上げられた疑問を再放送したものであった。私自身は、「パイロット版の再構成」として2018年8月に放送されたものを視聴したことがあった。ということで、ここでは簡単な補足にとどめる。

 今回の放送では、保田時男さん(関西大学社会学部教授)が、数式を使って説明をしておられた。数式は、親の年齢をAとすると【放送ではXとされていたが、かけ算の記号×と似ていて紛らわしいので、ここではAとする】、
  • 父親と一緒に過ごせる残り時間:
    1日×(A2×0.009-A×1.97+109.3)
  • 母親と一緒に過ごせる残り時間:
    1日×(A2×0.009-A×2.09+121.1)
となっていた。この値は、要するに親の平均余命と、統計上推定される「親と子どもとの接触時間」によって算出されたものであり、子ども側が先に死ぬリスクは考慮されていない。また上記は、成人の子どもが親と別居している場合に限った式のようである。

 前回放送の再掲となるが、親子が一緒に過ごせる時間は、生涯で、
  • 母親は、約7年6か月
  • 父親は、約3年4か月
となっており、この時間を100%とすると、
  • 幼稚園入園まで:18%
  • 幼稚園卒業時:32%
  • 小学校卒業時:55%
  • 高校卒業時:73%
という比率になっているという。ま、2018年8月22日にも述べたように、「一緒に過ごす」といってもいろいろな定義があり、ビデオ通話が簡単にできるようになった今の時代、物理的空間を共有しているかどうかはそれほど問題ではなくなってきているようにも思う。