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半田山植物園のトサミズキ。開花の時期は生育場所によって多少ずれる。私の知る限りではこの木が一番早く開花する。 |
【連載】対話型AIの可能性を探る(5)Bing初体験(5)行動分析学の基本概念について尋ねる(3)関係フレーム理論 昨日に続いて、対話型AIを搭載した新しいBingの話題。 今回は関係フレーム理論関連のやりとりの記録。まず、 ●シドマンの「刺激等価性」研究は、行動分析学にどのような影響を及ぼしたでしょうか? いただいた回答は、 シドマンの「刺激等価性」研究は、行動分析学において、言語や認知のメカニズムを明らかにするための重要な手法となりました12。刺激等価性とは、任意の事物や刺激間に成立した、機能的な交換可能性を指します3。例えば、音声による名前(A)、対象物の絵(B)、名前が印刷された文字カード(C)という3つの刺激項があるとき、A-B, B-C, C-Aという関係が成立すると、A-C, C-B, B-Aという関係も成立することが予測されます2。このように、強化随伴性によって直接的に教えられていない関係が創発する現象を刺激等価性と呼びます4。詳細情報の*1と*4はは山崎由美子先生執筆の脳科学辞典、*2は望月昭先生というように引用元はしっかりしている。*5はなぜかこの日記にリンクされていた。同じ質問を浴びせたことがばれてしまったようだ。但し「言語は意味を持つものである」というのは私の発言ではなくて、ChatGPTの回答を引用した部分であり、私が批判した部分なのにあたかも私がそう述べたかのように引用されていた。 次に、 ●関係フレーム理論について教えてください。 と質問したところ、 関係フレーム理論(RFT)とは、言語や思考を行動分析学的に扱った理論です1。言語や思考は、刺激間の関係をフレームづけることで成立すると考えます2。例えば、「りんごは赤い」という文では、「りんご」と「赤い」という刺激の間に「色」という関係がフレームづけられています。このように、刺激間の関係をフレームづける能力を「関係フレームづけ」と呼びます。という、教科書的な回答をいただいた。詳細情報は3つとも個人のブログのようであった。 さらに、 ●スティーブン・ヘイズらが提唱した「Relational Frame Theory(関係フレーム理論)」では、言語行動はどのように説明されていますか? と質問したところ、 「Relational Frame Theory(関係フレーム理論)」は、人間の言語、認知、行動の心理学的な理論です1。この理論は、スティーブン・ヘイズらによって提唱されました12。関係フレーム理論では、言語行動は「関係フレーム」と呼ばれる規則性に基づいて発達すると考えられています13。「関係フレーム」とは、物事や事象の間にある関係性を表現する能力のことで、例えば、「AはBより大きい」「CはDと同じ色である」などのように、比較や同一化などの関係性を認識したり言語化したりすることができます3。このような「関係フレーム」を形成することで、人間は様々な状況に対応したり創造的に思考したり行動したりすることができるようになるというのが、関係フレーム理論の主張です12。という回答をいただいた。リンク先は英文のウィキペディア、Blackledge (2003)、個人のブログであった。 ●「Relational Frame Theory(関係フレーム理論)」をめぐる研究は2010年以降どのように発展しましたか。代表的な研究を5つ挙げてください。 と尋ねたところ、 「Relational Frame Theory(関係フレーム理論)」をめぐる研究は2010年以降、様々な分野に応用されたり、発展したりしています。代表的な研究を5つ挙げるとすれば、以下のようになるかもしれません。という有益な情報をいただいた。 なお、これら5文献が選ばれた基準についてさらに尋ねたところ、 この5文献は、以下の基準で選びました。ということであった。「スニペットがわかりやすい」というのがどういうことなのかはイマイチ不明。また5文献の中には有料コンテンツもあるようだが、Bingが本文内容まで熟読した上で選定したかどうかも不明。とはいえ、有用な文献を瞬時に紹介してくれるというのはありがたいことだ。 不定期ながら次回に続く。 |