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9月23日の日の入り。この日は秋分の日であり、正確には15時50分に太陽の黄経が180°になる。 毎年使い古しのネタであるが、秋分の日のトリビアをいくつか。
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【連載】チコちゃんに叱られる! 「近視の原因」「秋の空が高く見える理由」 昨日に続いて、9月22日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。今回は以下の3つの話題が取り上げられた。本日は残りの2.と3.について考察する。
まず3.の近くでばっかりモノを見ると目が悪くなる理由については、放送では「目ん玉が後ろにのびるから」が正解であると説明された。 近視の研究で世界的に活躍する大野京子さん(東京医科歯科大学)は、まず目がモノを見る仕組みについて説明された。目はさまざまなモノの色や形を光の情報として取り入れている。光は水晶体のレンズを通して網膜に像を映す。これがくっきりと見えている状態。近くでモノを見ると焦点は後ろにズレるがそうすると水晶体が厚くなって像がはっきり見えるように調整される。 このように遠くのモノと近くのモノを見るときの焦点のズレは水晶体の厚さによって調整されているが、近くばかりでモノを見つづけていると、眼球自体が変形し、網膜の位置を後ろに下げることで焦点を合わせるようになる。その変形が固定されてしまうと、遠くのモノを見たときの焦点は網膜より手前に結ばれてしまうため、水晶体のレンズの調整では対処できなくなる。これが近視となる。しかも一度のびた眼球は元には戻らない。時々遠くのモノを見ることは眼球ののびを抑えるには効果的だが元に戻す効果は期待できない。レッドライト治療法は眼球ののびを約90%抑える効果があり、約20%の子どもが眼球が短くなったと報告され注目されている。とはいえ、いちばんの対策は近視を進ませないようにすること。なお、部屋の暗さは目が悪くなることとは直接関係がない、但し、暗いところでは見えづらいので近くで見ようとして目が悪くなる(近視になる)可能性がある、と補足説明された。 ここからは私の感想・考察になるが、私はこれまで、近視というのは、近くのモノばかり見ていると水晶体のレンズが厚くなった状態で固定されてしまい、遠くのモノを見てもそのレンズが薄くならなくなってしまうためだと思っていた。眼球自体が後ろに伸びるように変形してしまうためだということは、(たぶん)初めて知った。 では私のような老眼はどうして起こるのか?ということだがウィキペディア【正式には『老視』】では、 ●加齢により水晶体の弾性が失われて調節力が弱まり、近くのものに焦点を合わせることが遅くなったり、できなくなってくる。 と説明されていた。近視と異なり、眼球自体が変形するわけではなさそうだ。私の場合、近くのものが見えにくくなったばかりでなく、遠くのモノもはっきり見えず、前回の自動車免許更新の時からはとうとう眼鏡着用が運転条件に明記されるようになってしまった。ま、致し方ないところか。 最後の3.の秋の空が高く見える理由については、「雲が高いところにあるから」が正解であると説明された。 気象予報士の饒村曜さんによれば、
放送ではさらに、饒村さんオススメの『滝雲』、『彩雲』、『夜光雲』などが紹介された。また、秋の代表的な雲である『ひつじ雲』と『うろこ雲』の違いが説明された。ひつじ雲は空の低い位置にできるため塊が大きく見える。うろこ雲は高い位置にできるため塊が小さく見える。指を空にかざして、「人差し指の先より塊が大きければひつじ雲、小指の先に隠れくらい小さければうろこ雲」であるという。 ここからは私の感想・考察になるが、空を高く感じるためには、まず立体的に見えることが必須となる。太平洋側の冬晴れの空が秋の空ほどには高く感じないのはそのためであろう。もっとも、我々の目は、水晶体のレンズの膨らみ、両眼視差という方法では雲の高さを直接感じることができない。いっぽう雲が動いている時には、運動視差と同じような働きで、相対的に動きの遅い雲のほうが高いところにあると感じる。但し、そういう立体的な雲の配置は秋よりも夏のほうが多いようにも思われる。 けっきょくのところ、秋の空を高く感じるのは空の青さがいちばんの要因ではないかという気もする。 |