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12月4日の朝はよく晴れていたが、太陽が昇るあたりに小さな雲があり、後ろ側から日が当たることで雲の縁が金色に輝く「金環日食」現象が見られた。じっさいの太陽は雲の右側から出現した。 |
【連載】チコちゃんに叱られる! 「サバンナのC4植物」「同時通訳」 昨日に続いて、12月1日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は以下の3つの話題のうち、残りの2.と3.について考察する。
まず2.のサバンナの件だが、確かにアフリカのサバンナではたくさんの草食動物の群れを見かける。但し、動物の数や種類がジャングルより多いかどうかは直ちには分からない。草木が生い茂っているジャングルでは動物たちは立体的に棲息しているし、その大部分は姿を隠していて目につきにくくなっているのに対して、サバンナに棲息する動物たちは平面的に移動するだけであり、身を隠すことができないからである。ま、それはそれとして、食物資源が乏しいはずのサバンナでも相当数の野生動物が暮らしているということは謎といってよいかもしれない。 放送では、正解は「奇跡の草「C4植物」が生えているから」であると説明された。世界中の草を調べてる吉村泰幸さん(農研機構)によれば、私たちが普段目にしているのはC3植物。そして過酷な状況でも生きられるように進化したのがC4植物であった。
ここからは私の感想・考察になるが、C4植物という言葉は初めて知った。ウィキペディアにはC4型光合成という項目があった。放送では「C4」と表示されていたが、こちらのほうは「C4」というように「4」が下付になっていた。専門的なことはよく分からないが、C3とかC4という数値は炭素数の数に対応したものであり、C1植物とかC2植物というのは無さそうだ。また同一種の中にC3とC4の両方が混在するものもあるらしい。 次に3.の同時通訳の話題だが、確かに同時通訳は難しい。放送では相当の英語力をもつ塚原愛アナが英語を日本語に訳す同時通訳に挑戦したが途中から一部の表現が抜けてしまった。 放送では「頭の中に入ってきた情報をあっという間に消しちゃうから」と説明された。山田優さん(立教大学)によれば、
同時通訳はワールド放送などでたまに耳にするが、文脈がはっきりしていないと日本語を聞いてもなかなか理解できないことがある。むしろ、時間差をおいて正確に訳してもらったほうがありがたい。但しそうなると機械翻訳でもかなりの精度が上げられる。すでにポケトークなどが実用化していることを考えると、同時通訳業の活躍できる場はしだいに縮小されていく可能性もある。 あと、以前、心理学会の年次大会で英語講演の同時通訳を拝聴したことがあったが、いくら同時通訳のプロとはいえ、専門用語の使い方には一部誤用があり、通訳内容だけから講演を理解できるかどうかは疑わしく感じる。私の英語力など大したレベルではないが、専門的な講演に関してはやはり通訳に頼らずに原語で拝聴したほうが聞き取りやすい【字幕が出ればさらにありがたい】。 なお、今回の放送は地デジとBSの同時放送であったが、BSでは「延長戦」として「中華鍋が丸いのはなぜ?」という疑問が出された。正解は「かまどにスポンとはまるから」。中華鍋の底が丸いことでかまどが強い火力を出せると説明された。放送ではさらに中華鍋の製造工程、さらに中華鍋をアンテナとしてBS放送が受信できるという実演が行われた。 |