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半田山植物園・温室内のキンカチャ。花期は11月〜3月らしいが、過去日記を調べたところ、この木の場合は1月下旬から2月上旬に開花した記録が多かった。 |
【連載】チコちゃんに叱られる! 「お刺身」「大判焼き」「画びょう」「ホワイトボードの文字が消える理由」 昨日に続いて、1月19日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は残りの3.と4.について考察する。
まず3.の企画は、東京と大阪で呼び方が異なる食品(料理)3件が取り上げられた。私自身は高校卒業までは東京、そのあとは、京都、長崎、岡山というようにずっと西日本に住んでいるので、両方の呼び方はだいたい知っていた。
最後の4.のチコちゃんが「なぜホワイトボードに書いた文字は消える?」については、「文字が浮いているから」が正解であると説明された。 放送によれば、ホワイトボードは約60年前にアメリカで開発された。日本ではパイロットがライセンスをとって独自に研究し1966年に独自に発売した。明治以降、教室では黒板とチョークが使われていたが、ホワイトボードは「ペンで描いた文字が消える」、「手がチョークの粉で汚れない」といった点で注目された。しかし発売当初は、文字がちゃんと消えないといったクレームが続出した。その後、最初の発売から8年かけて現在のインクに改良された。 現在のホワイトボード用のインクは油性マーカーのインクを素にしている。油井マーカーは、溶剤(アルコール)、着色剤、特殊樹脂から構成されており、このうちの特殊樹脂が接着剤の役目をしており、板面と着色剤がくっつくため消えない。いっぽうホワイトボードの場合は、この3つのほかに剥離剤が加えられており文字を浮かせている。ホワイトボード用マーカーでに文字を書くと、油井マーカーと同じように約15秒でアルコールが蒸発するが、剥離剤と特殊樹脂が互いに反発し合う。剥離剤は着色剤とくっついた特殊樹脂を包み込むため、板面と文字の間には剥離剤の膜ができて文字は浮いている状態になる。これをボード消しでこすることで拭き取られて文字が消える。 放送ではさらに、ホワイトボードに誤って油性マーカーで書かれた文字の上をホワイトボード用マーカーで塗りつぶすと消すことができることが実演された。特殊樹脂で消えにくくなった文字が新たに加えられた剥離剤の効果で拭き取れるようになるためであった。このことは今回初めて知った。 このほか、小さなホワイトボードに文字や図形を繋がるように描いて水に浸すと、文字・図形がホワイトボードから離れて浮遊するようなるという現象も紹介された。 ここからは私の感想・考察になるが、ホワイトボードが本格的に普及したのはどうやら1966+8=1974年であり、私が大学3回生の頃であったようだ。当然、大学での講義や演習はもっぱら黒板とチョークが使われていた。当時は受動喫煙の危険性が理解されていなかったため、中には、片手でチョーク、もう片方でタバコを持って講義をする教授もあり、稀にタバコと間違えてチョークを口に銜えようとして笑いを誘っていたりした。 私自身が講義を担当するようになってからも、教室の設備としては黒板が主体であり、ホワイトボードを使うことは小教室での演習に限られていた。チョークで黒板に書くのは手が汚れるばかりでなく、粉がノートパソコンなどの機器に降りかかるなどの弊害があり、ホワイトボードのほうが利用しやすかったものの、しばしばインク切れとなり、教務のカウンターまで新しいマーカーを受け取りに戻ることもしばしばあった。 もっとも、パワーポイントで教材作成ができるようになると、ホワイトボードよりもスクリーンを使うことのほうが多くなった。今では、タブレットを大きくしたような電子黒板も少しずつ普及しているはずだ。 |