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ヒューマニエンスの「左と右」に関する話題を取り上げてきたが、植物の世界で「左と右」と言えばネジバナの巻き方が思い出される。写真は2006年6月27日に掲載したもので、岡大の時計台【但し改修工事前】前で左巻きと右巻きのネジバナが並んで咲いている様子を写したもの。左右両方の巻き方がある理由について、Bingに質問させていただいたところ、以下のような回答をいただいた。
こんにちは、これはCopilotです。??なお、出典の1つは2007年に登録されたものだが、こちらのほうは遺伝的な要因が考慮されていた。その後新たな発見があったのだろうか? |
【連載】ヒューマニエンス「“左と右” 生命を左右するミステリー」(13)マイノリティーが存続する理由/ABO血液型 1月31日に続いて、1月8日に初回放送された、NHK『ヒューマニエンス』、 ●「“左と右” 生命を左右するミステリー」 についてのメモと感想。本日で最終回。 まず、前回の日記で、細さんが、細将貴さん(早稲田大学)が、 ●...遺伝子で決定されているとすると、もう片方は確実に消えてしまう。有利さが無かったとしても偶然に消えてしまうことが予想される。マイノリティーであることに何か有利さがある、そういう特殊な条件がないと説明がつかない。 と述べておられた点についてもう少し考察をしておきたい。というのは、遺伝子によってAかBかが決まり、かつAのほうが多数派を占めているからといって、必ずしもBが消えてAばかりになるとは言えないのではないかと思われるからである。 例えば、日本人の血液型の分布は、A型が38.2%、O型30.5%、B型21.9%、AB型9.4%(2013年)などと言われており、A型とB型だけに注目すると概ね2:1になっているが、100年後にA型ばかりになるとは考えにくい。右利きと左利きの場合も、別段、特殊な条件が働かなくても、何百年、何万年にもわたって一定の比率が保たれているという可能性はあるように思われる。 なお、血液型の場合、両親の血液型が分かれば次の世代がどのような血液型になるのかは確率的に予測することができる。なので、男女が(血液型の違いに関係なく)ランダムに結婚すると仮定した場合、次の世代の血液型分布がどう変化するのか、それとも一定の比率に収束・維持していくのかは簡単なシミュレーションができるはずだ。但し、A型とB型の男女が結婚すると言っても、AA型とAO型、BB型とBO型では生まれる子どもの血液型の比率が変わってくる。自分の血液型は殆どの人が知っているとしても、自分がAA型なのかAO型なのかは分からない人が殆どであり【←親や生まれた子どもの血液型から確定することもあるが、どちらか分からない場合もある】、データを集めるのは容易ではあるまい。 ちなみに、ABO血液型の違いは、免疫力や起こりやすい疾患のタイプにある程度影響を及ぼすと言われている(2021年9月17日ほか、参照)。世界のそれぞれの地域では気候、人口の密集度、衛生状態、食習慣などにより、起こりやすい病気に違いが生じるため、それらに応じて「生き残りやすい血液型」の比率が増える可能性はあるかもしれない。もっとも、世間では「血液型性格占い」的な疑似科学が流布されており、そうした喧伝者によるコジツケに惑わされないように注意をはらう必要があるだろう。 放送の最後のところでは、以下のようなトークが交わされた。
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