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2月1日の日記で、 2月1日朝の『モーサテ』と『日経モーニングプラス』それぞれの冒頭で、「(FOMCの声明文では)2%の物価目標達成に向け、より確かな自信を得るまで利下げは適切でない、という表現を追加しました」というニュースが伝えられたが、「confidence」を「自信を得るまで」と翻訳していたことには違和感を覚えずにはいられなかった。と記したところであったが、4月11日の『モーサテ』でもまたまた「確信」ではなく「自信」という訳語が使われていた。業界用語と言われればそれまでだが、イマイチ納得できない。なおモーサテの報道はもともと、日経新聞記事を引用したものと思われ、日経新聞のほうでも同じ訳語が使われていた。DeepLによる翻訳はなかなか正確だった。 |
【連載】隠居人が楽しめる素数の話題(7)メルセンヌ素数と完全数(2)メルセンヌ素数、完全数、乗法的完全数 昨日に続いて素数の話題。 ●かーるのゆっくり数学 近年解明された素数の法則 6選【総集編】 を中心にメモと感想を記す。昨日も記したように、総集編第四話では、以下のような構成で、素数そのものではなく完全数を中心とした話題が取り上げられていた。
まず、1.については「素数を2進数で表すと現れる不思議な法則」が解説された。ここでいったん私の感想を述べさせていただくが、私は、特定の進数でのみ現れる法則というのはパズル的には面白いが数学の本質的な法則ではないため、これまであまり関心を向けてこなかった。 もちろん、nが合成数である時、n進数で表された末尾(1の位)が0(ゼロ)で表される数は必ずnの倍数になる。ということはn進数で表された素数の末尾が決して0にならない、というような「法則性」はあると言えばある。同様に、
このほか、 ●1089桁のヤバすぎる素数【ゆっくり解説】 では、
ということで、元の動画の話題に戻るが、動画では、メルセンヌ数とメルセンヌ素数が解説されていた。メルセンヌ数は、2n−1で表される数であり、2進数ではすべてが1だけで表される数になる。もっとも、メルセンヌ数の本質は2進数とは独立しており、別段、2進数で表すとすべてが1になるという特徴に依存しているわけではない。メルセンヌ数の中にはメルセンヌ素数がある。2進数では当然、メルセンヌ素数も1だけで表せる数となるが、これもまた定義の一部であって、何かの法則を示すものではないように思われる。 続いて、動画では、完全数の解説が行われた。 ●完全数(かんぜんすう、英: perfect number)とは、自分自身が自分自身を除く正の約数の和に等しくなる自然数のことである。 というのが完全数の定義である。私自身はかねてより、「自分自身を除く正の約数の和が自分自身に等しい」というのは単なる偶然であって、
●乗法的完全数とは、自分自身が自分自身を除く正の約数の積に等しくなる自然数のことである。 となり、このほうがスッキリするように思う。 もっとも、こうして考えてみると、要するに、約数が4個に限られる合成数(1と自分自身を除く約数が2個だけの数)はすべて乗法的完全数になるので、それほど不思議な数でもないように思えてきた。但し根基に関する議論がこれに関係しているようにも思える。 次回に続く。 |