じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 2月1日朝の『モーサテ』と『日経モーニングプラス』それぞれの冒頭で、「(FOMCの声明文では)2%の物価目標達成に向け、より確かな自信を得るまで利下げは適切でない、という表現を追加しました」というニュースが伝えられたが、「confidence」を「自信を得るまで」と翻訳していたことには違和感を覚えずにはいられなかった。『大辞泉』で「自信」の意味を調べてみても、

自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。「―を失う」「―満々」

となっていて、通常、「自信」は自分自身の能力や価値や行動に関する一人称的評価であり、物価目標達成ができているかどうかということであれば「確信」と訳すべきであろう。
 ネットでザッと検索したところ、日経新聞と朝日新聞は「自信」、時事通信とロイターは「確信」と翻訳していた。なお原文の当該箇所をDeepLで翻訳してもらったところ、

当委員会は、インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信が深まるまで、目標レンジを引き下げることは適切ではないと考えている。

となった。さすが!

 なお、経済番組で気になる訳語としては「期待インフレ率」とか「インフレ期待」という言葉がある。英語の「expect」と日本語の「期待」は「心待ちにしている」というポジティブな意味が込められているが、少なくとも一般庶民はインフレを心待ちにはしていない。これは「予想」と訳すべきであろう。



2024年2月1日(木)




【小さな話題】2024年1月の「じぶん更新」を点検する:「震災と飛行機事故」「左右ネタ」「大相撲」

 月単位で「じぶん更新」状況を点検する、という、昨年1月からの新企画。

 今年は帰省の時期を12月に早めて、年末年始は岡山でずっと過ごしていたため、きわめて規則的で変わり映えのしない生活が毎日続いた。そのせいか、あっという間に1カ月が過ぎてしまったという印象が強い。こんなに速く月日が流れていくと、75歳、80歳、,,,に達するまでの時間はは、子どもの頃の時間感覚で言えば1か月分、半年分程度の短さになりそうな気がする。
 もっとも、日々規則的な生活を続けられるというのはまことにありがたいことだ。いったん病気や加齢で体が不自由になれば、日々の行動は大きく制約される。また私ばかりでなく、妻が病気になれば介護の日々となる可能性もある。いずれにせよ、現在の生活スタイルは束の間に与えられた恵みのようなものであると受け止めるべきであろう。

 日々の生活の持続の指標の1つであるウォーキングの歩数は、総歩数218964歩、1日あたり平均で7063歩となり、目安としている1日平均7000歩以上をかろうじて上回った。
 半田山植物園への合計入園回数は18回となった。総歩数や植物園入園回数が比較的少なかったのは、土日に某所で樹木の剪定のボランティア活動をしたためであった。剪定作業はかなりの労力を要するが同じ場所に留まっているため歩数は殆ど稼げない。じっさい、剪定作業に携わった日の歩数は、1528歩、1674歩、3017歩などとなっていた。その帳尻合わせのため、月末の3日間は、9329歩、9765歩、10301歩というように3日連続で9000歩以上を歩いた。これによってかろうじて1日平均7000歩以上を達成できたが、健康増進の観点からはこれがプラスに働いたのかどうかは何とも言えない。

 



 新たに経験したこと、新たに知ったこと、といった意味での「じぶん更新」は以下の通り。
  • 能登半島地震とJAL衝突事故についての素朴な疑問
     今年の正月の祝賀ムードは1月1日の夕刻までであり、その後は震災や大事故でとんでもないことになった。震災のほうはようやく復興工事が始まったと聞いているが、地盤の隆起で使えない港もあるという。もっとも隆起のおかげで津波被害が少なくて済んだ地域もあるし、また隆起自体は日本の国土面積が広がった分、有効利用の可能性が生じたと言えないこともない。ポジティブに捉えられる面も挙げておくほうがいいだろう。


  • ヒューマニエンス「“左と右” 生命を左右するミステリー」
    左右の問題には学生時代から興味を持ってきたが、反面、俗説もあり注意が必要。なおこの連載はあと1回で終了の予定。


  • 伝え反り
     大相撲は、照ノ富士の9回目の優勝、琴乃若の準優勝&大関昇進という順当な結果となった。怪我などが無ければ、今年中には「横綱・琴乃若(←実際は琴櫻を襲名)」が実現しそう。このほか、大の里、熱海富士、尊富士、序二段優勝の安青錦などがどこまで活躍できるのかが注目される。
     なお、このWeb日記でも何度か書いているが、最近の大相撲は怪我が多すぎる。この場所も、活躍が期待された高安、朝乃山、豊昇龍などが突然休場したほか、北青鵬や金峰山などが怪我のため休場したり不本意な結果となった。
     相撲協会としてももう少し怪我防止の対策をとるべきではないか。例えば土俵の周りにクッションを敷き詰めるとか。