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断捨離の一環として各種映画やドラマを録画したDVDを整理・廃棄しているが、そんななか『大忠臣蔵』(1971年)の大石の東下りの回を録画したDVDが目にとまった。 『東下り』と言えば大石内蔵助が垣見五郎兵衛になりすまして宿に泊まっていたところ本物の垣見五郎兵衛が現れて大石を追求したものの、その正体が赤穂浪士であったことを知り、逆に関所通行の便宜を与えるという名シーンがある。もっとも『大忠臣蔵』でどのように描かれていたのかは、殆ど記憶に残っていなかった。 さっそくそのDVDを再生したところ、『大忠臣蔵』では大石は垣見五郎兵衛ではなく立花左近を名乗っており、本物役は松本幸四郎が演じていた。本物が寄進の品の目録を見せろと迫ったのに対して大石が示したのは浅野内匠頭の位牌【写真上、中】。また立花が大石に進呈したのは通行手形【写真下】であったことが確認できた。もっともこの大忠臣蔵では、別に女性も登場しており、大石と立花の対面にはそれほど重きを置いていないように見受けられた。 大石と垣見五郎兵衛、または大石と立花左近との対面シーンのいくつかは、YouTubeでも閲覧できるはずだと検索したところ、以下の動画がヒットした。
私が録画していた『大忠臣蔵』と上掲のYouTube動画3編の中では、3.の、先日お亡くなりになった西田敏行さんが垣見五郎兵衛を演じていた1985年のドラマがこの場面を最も感動的に描いているように思う。 なお、垣見五郎兵衛と立花左近の違いについてはこちらのブログに詳しく記されていた。また、そこからは、 ●赤穂浪士(片岡千恵蔵主演、1961年の映画。立花左近役は大河内傳次郎) がリンクされていた。この映画では、立花左近は寄進の品々の目録を要求。大石は白紙を見せる。しかし立花は書状の箱に浅野家の家紋があることに気づく。立花は宿を出る際、見送りに出た大石に本物の身分証を渡す。なお立花に会った時の大石は 右二つ巴紋をつけており、いくら立花左近を名乗っても大石であることは見え見えであった。なおこの映画では立花が去ったあと、大石と市川右太衛門演じる千坂兵部が無言で対峙する有名なシーンがある。 |
【小さな話題】最近の終活状況 マイル交換、DVD廃棄 上記の写真欄にも記したように、終活の一環としてDVDの大量廃棄を進めている。誕生月を機会に、それ以外にも、いくつかの終活を開始(もしくは近日中に着手)している。別段、余命宣告をされたわけではないが、加齢に伴い、体力も思考力も日々衰えており、健康なうちにできることはやっておきたいと思っている。但し、最初から「きょうはこれだけの作業を行う」などと目標を決めてしまうと義務感に縛られる。あくまで、「きょうは結果としてこれだけの終活をやった」という実感があればそれでよいと思っている。
また、これは私の加齢に伴う現象だが、新しい映画・アニメやドラマは、登場人物の人間関係や状況の設定がちょっとでも複雑になると、理解できない、というか理解するために思考エネルギーを消費するのが面倒だと思うようになってきた。少し前に妻が録画していた『雲のむこう、約束の場所』を視たが、なんだかストーリーがさっぱり分からず断念。そう言えば私は、ハリポタの全体のストーリーも分かっていないし、『スターウォーズ』に至っては第1作から何の映画なのか全く理解できていない。といって別段支障は無いので、わざわざ苦労してまで理解しようとは思わない。 |