じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

クリックで全体表示。



 断捨離の一環として各種映画やドラマを録画したDVDを整理・廃棄しているが、そんななか『大忠臣蔵』(1971年)の大石の東下りの回を録画したDVDが目にとまった。
 『東下り』と言えば大石内蔵助が垣見五郎兵衛になりすまして宿に泊まっていたところ本物の垣見五郎兵衛が現れて大石を追求したものの、その正体が赤穂浪士であったことを知り、逆に関所通行の便宜を与えるという名シーンがある。もっとも『大忠臣蔵』でどのように描かれていたのかは、殆ど記憶に残っていなかった。
 さっそくそのDVDを再生したところ、『大忠臣蔵』では大石は垣見五郎兵衛ではなく立花左近を名乗っており、本物役は松本幸四郎が演じていた。本物が寄進の品の目録を見せろと迫ったのに対して大石が示したのは浅野内匠頭の位牌【写真上、中】。また立花が大石に進呈したのは通行手形【写真下】であったことが確認できた。もっともこの大忠臣蔵では、別に女性も登場しており、大石と立花の対面にはそれほど重きを置いていないように見受けられた。




 大石と垣見五郎兵衛、または大石と立花左近との対面シーンのいくつかは、YouTubeでも閲覧できるはずだと検索したところ、以下の動画がヒットした。
  1. 忠臣蔵 (天の巻・地の巻) (天の巻)(阪東妻三郎主演 1938年の映画。立花左近役は片岡千恵蔵。片岡は浅野内匠頭も演じている)
    →歌舞伎風。街道往来の身分証【せりふは「身分書」のように聞こえる】を要求され大石は白紙を見せる。しかし立花左近はそれを包んでいた布に浅野家の家紋があることに気づき、本物の身文証を進呈する。なおこの映画では、立花左近が「じつは私は大石内蔵助だ」と語るシーンもある。
  2. 忠臣蔵 第七話「東下り 垣見五郎兵衛」(松平健主演 2004年のテレビドラマ。垣見五郎兵衛役は江守徹)
    →道中手形を要求され、大石は何も書かれていない白紙を見せる。しかし垣見五郎兵衛はそれを包んでいた布に浅野家の家紋があることに気づき、日野家の道中手形を進呈する。
  3. 忠臣蔵 (里見浩太朗主演、1985年のテレビドラマ。垣見五郎兵衛役は西田敏行)
    →寄進の目録を要求され、大石は巻物を見せるが何も書かれていなかった。しかし垣見五郎兵衛はそれを包んでいた布に浅野家の家紋があることに気づき、さらに荷物の中身が敵討ちに使う武具であったことを知り、かぶっていた日野家家紋入りの陣笠を進呈。

 私が録画していた『大忠臣蔵』と上掲のYouTube動画3編の中では、3.の、先日お亡くなりになった西田敏行さんが垣見五郎兵衛を演じていた1985年のドラマがこの場面を最も感動的に描いているように思う。




 なお、垣見五郎兵衛と立花左近の違いについてはこちらのブログに詳しく記されていた。また、そこからは、

赤穂浪士(片岡千恵蔵主演、1961年の映画。立花左近役は大河内傳次郎)

がリンクされていた。この映画では、立花左近は寄進の品々の目録を要求。大石は白紙を見せる。しかし立花は書状の箱に浅野家の家紋があることに気づく。立花は宿を出る際、見送りに出た大石に本物の身分証を渡す。なお立花に会った時の大石は 右二つ巴紋をつけており、いくら立花左近を名乗っても大石であることは見え見えであった。なおこの映画では立花が去ったあと、大石と市川右太衛門演じる千坂兵部が無言で対峙する有名なシーンがある。


2024年11月1日(金)




【小さな話題】最近の終活状況 マイル交換、DVD廃棄

 上記の写真欄にも記したように、終活の一環としてDVDの大量廃棄を進めている。誕生月を機会に、それ以外にも、いくつかの終活を開始(もしくは近日中に着手)している。別段、余命宣告をされたわけではないが、加齢に伴い、体力も思考力も日々衰えており、健康なうちにできることはやっておきたいと思っている。但し、最初から「きょうはこれだけの作業を行う」などと目標を決めてしまうと義務感に縛られる。あくまで、「きょうは結果としてこれだけの終活をやった」という実感があればそれでよいと思っている。
  1. 航空会社のマイルを他のポイントに交換
    • 海外旅行の際にスターアライアンス系の航空会社を利用して貯まっていたANAマイル10479マイルのうち10000マイルを楽天ポイント8000ポイントに交換した。
    • JALのほうは8465マイルしか貯まっておらず10000ポイント以上という楽天ポイント交換基準に達していなかったので、代わりにJMB-WAONポイントに交換した(3000マイルごと6000マイル分のみ。残りの2465マイルは今のところ放置。
    これまで航空会社のマイルは、岡山空港〜羽田空港を利用する際に特典航空券として利用してきたが、この先、飛行機を利用して上京する可能性はきわめて低いので、交換レートが不利であると承知の上で交換を済ませた。
     特典航空券を利用しないということは、この先、国内線の飛行機を利用しないということを意味する。この先海外旅行に出かける可能性は皆無ではないが、殆どは関空発であり鉄道利用となる(成田発の時は羽田空港まで特典航空券を利用することがあったが、この先、そのようなツアーに参加する可能性はきわめて低い)。

  2. DVD廃棄
     ダビングしたDVD(BDを含む)は最大時は数1000枚を越えていたが、定年退職直後に大幅に廃棄した。今回はさらに整理・廃棄を断行し、できれば100枚以内におさめようと思っている。
    • 国内外の海外の絶景番組(グレートネーチャーなど):原則廃棄。
    • 雑学・教養系番組:原則廃棄。
    • 映画:数十枚以内におさめる予定。
    • テレビドラマ(順不同)
      • 『大忠臣蔵』:上掲の写真参照。名場面を含む回(赤埴源蔵の徳利の別れなど)を除きすべて廃棄。
      • 『奥様は魔女』:初回と最終回以外は原則廃棄。
      • 『刑事コロンボ』:原則廃棄。
      • 『銀河鉄道999』:原則廃棄。
      • 『宇宙大作戦』:廃棄保留
      • 韓流『冬のソナタ』:韓国語・英語字幕のノーカット版があるので、テレビ放送で録画したものはすべて廃棄。
      • 韓流『屋根部屋のプリンス』:保管継続。
      • 韓流『私の心が聞こえる』:保管継続。
      • 上記以外の韓流ドラマは原則廃棄。
      • 大河ドラマ『篤姫』:最終回など一部を除いてすべて廃棄。
      • 朝ドラ『らんまん』:すべて廃棄・
      • 朝ドラ『純と愛』:保管継続。私はハマっていたが、不人気だったためおそらく再放送されることはない。ダビングしたDVDの資料的価値は高まるはず。
      • ジェレミー・ブレッドのシャーロック・ホームズの冒険』:廃棄保留。
 そう言えば、最近は食事時以外はテレビ番組を殆ど視なくなった。私の書斎では4K放送を視聴・録画できるようになっているが、ここ数ヶ月は一度も視聴しておらず4Kという放送があることさえ忘れていたほどであった。理由の1つは再放送ばかりで新鮮味がないことにある。
 また、これは私の加齢に伴う現象だが、新しい映画・アニメやドラマは、登場人物の人間関係や状況の設定がちょっとでも複雑になると、理解できない、というか理解するために思考エネルギーを消費するのが面倒だと思うようになってきた。少し前に妻が録画していた『雲のむこう、約束の場所』を視たが、なんだかストーリーがさっぱり分からず断念。そう言えば私は、ハリポタの全体のストーリーも分かっていないし、『スターウォーズ』に至っては第1作から何の映画なのか全く理解できていない。といって別段支障は無いので、わざわざ苦労してまで理解しようとは思わない。