じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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半田山植物園のレオノチス(カエンキセワタ)。地上部は霜にあたると枯れるが、花びらの部分がドライフラワー化してまだ咲いているように見える【写真左】。写真右は昨年12月5日の写真で、この時点ではまだ緑色の葉っぱが残っている。 |
【連載】チコちゃんに叱られる! 「風邪で熱が出たのになぜ寒い」/風邪をひいても無理に熱を下げてはいけない/風邪をひいた時の入浴 1月24日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この日は、
放送では、熱が出たとき体温が上がっているのに『寒い』と感じるのは 「そのとき脳は平熱が39℃だと思っているけど実際は37℃とか38℃だから」が正解であると説明された。人間の体温について研究している永島計さん(早稲田大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
ここからは私の感想・考察を述べさせていただくが、まず、放送の解説から、風邪をひいた時に感じる悪寒のような寒さは、外気温とは無関係に生じるということが分かった。つまり、外気温が氷点下であっても、45℃以上の暑さの中でも、ウイルスに感染して体温が39℃に上がった時は「寒い」と感じるような仕組みになっているようである。とはいえ、猛暑日に風邪をひいて寒さを感じたからといって布団をかぶせてよいものか、そんなことをしたら熱中症になってしまうのではないか、という懸念も出てくる。 なお、上掲の解説にもあるように、風邪をひいた時の高熱は体の正常な防御反応。無理に熱を下げようとするのは逆効果であるようにも思われる。さっそくCopilotに ●風邪をひいた時に熱が出るのは熱に弱いウイルスを退治するためだと聞きました。ということは、風邪を引いた時におでこを冷やしたり、水枕を使ったり、あるいは解熱剤を使ったりするのは、ウイルスの退治にとっては逆効果になるのではないでしょうか? と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。 おっしゃる通り、風邪をひいた時の熱は免疫反応の一環であり、体がウイルスと戦っている証拠です。そのため、無理に熱を下げることは必ずしも良い結果を生むとは限りません。しかし、熱が高温すぎる場合や体力を消耗してしまう場合など、症状によっては適切な対処が必要です。 AIは私が風邪をひいていると勘違いして、ご丁寧にも「どうぞお大事に」というメッセージを送ってくださった。人為的に付加されたものとは思うが、最近のAIは少なくとも言語生成レベルでは質問者への思いやりを感じさせるような回答構成になっているようである。 なお、上掲の回答の出典として、 ●かぜをひいたら? 熱が出た時の対処法と治るまでの過程 という記事があり、今回の放送内容とほぼ同じ解説になっていた。 また、上掲の回答にはもう1つ、 ●【保存版】熱が早く下がる6つの方法!発熱時の対処法をまとめて紹介! という出典がリンクされており、その中でも、 記事タイトルと矛盾してしまいますが、熱を無理やり下げてしまうことは実はあまりお勧めできません。と指摘されていた。 もう1つ、風邪をひいた時に頭を冷やすことが正しいかどうか、Copilotに「頭寒足熱という言葉がありますが、風邪をひいた時に頭を冷やすのは正しい対処法でしょうか?」と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。 「頭寒足熱」という言葉は、風邪をひいたときにも効果的な対処法とされています。頭を冷やしつつ足を温めることで、血流を良くし、体が休まりやすくなるといったメリットがあります。 ここからは少々脇道に逸れるが、暑さを感じる仕組みについては、2023年10月6日初回放送のチコちゃんの放送で、 ●気温40℃は暑いのにお風呂の40℃がちょうどいいのはなぜ? という疑問が取り上げられたことがあった。この時は、 ●暑さの正体は皮膚の温度が上がったことを脳に伝える神経の電気信号。 と解説されていたが、今回は、 ●風邪が治りかけの時に暑さを感じて汗が出るのは、脳が再設定した体温(36℃〜37℃)に比べてじっさいの体温がそれよりも高いから。 というように体の中での現象として説明されていた。寒さについても同様。つまり、私たちが感じる暑さや寒さにはそれぞれ2種類あるがあるように思われた。さっそくCopilotに「真冬に感じる寒さと、風邪をひいて高熱になった時に感じる寒さは、別の仕組みで生じるものでしょうか?」と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。 はい、真冬に感じる寒さと風邪をひいて高熱になった時に感じる寒さは、異なる仕組みで生じます。 上掲の回答の最後のところに「風邪の寒気をお風呂で温めるのも、どちらも私たちができる対策ですね。」とあったが、私は子どもの頃から風邪をひいた時には絶対に風呂に入ってはいけないと教えられてきた。さっそく「風邪をひいたときにお風呂に入ってはいけないと言われるのはなぜですか?」と追加質問したところ、以下のような回答をいただいた。 風邪をひいたときにお風呂に入ってはいけないと言われる理由は、いくつかの要因があります。出典としては、 があり、状態にもよるが「風邪をひいたら入浴しない方がいいというのは、一昔前までの話です。」とのことであった。私自身の経験的では、風邪をひきかけの時に風呂に入ってそのあと高熱が出たことがあり、わざわざ入浴しようとは思わないが、おそらくこの現象は、インフルエンザに感染した初期、大したことがないと思って入浴し、そのあとで入浴とは無関係に症状が進んだものと思われる。 このほかワクチン接種などの日に「お風呂に入っていいか」と聞くこともあるが、ざっと検索したところ、以前は「予防接種当日はお風呂に入らない」という考え方が一般的であったが、これは銭湯に入ることが多いなど衛生状態が今よりも良くなかったことから言われてきたためであり、現在では数時間後の入浴は問題なさそうである。 余談だが、私は現役時代には時たまインフルエンザなどで高熱になったことがあった。39℃の高熱にもかかわらず卒論・修論の試問を行ったり、入学試験の監督を終えたあとに発症したこともあった。しかし65歳の定年退職以降の7年間は、私の記憶や日記の記録を見る限り、鼻風邪程度ならあるが38℃〜39℃の熱を出したことは一度もない。いちおうインフルエンザワクチンを毎年接種、新型コロナワクチンは7回接種したこと【今季はパス】、滅多に人混みに行かないことが予防になっているとは思う。もっとも人混みを避けていることで免疫力が相当弱くなっている恐れもありそう。 次回に続く。 |