じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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【インドネシアその36】ジャワ島からバリ島へ イジェン山から下山したあと、フェリーでバリ海峡をわたってバリ島に移動した。海峡はいちばん狭いところで2.5kmほど。フェリーの所要時間は1時間程度だった。 なお、インドネシアには、スマトラ島、マドラ島、バリ島それぞれをジャワ島と繋ぐ「4島連絡(連結)計画」というのがあり、そのうちジャワ島とマドラ島を結ぶ『スラマドゥ大橋が完成しているという。今回フェリーで渡ったジャワ島・バリ島間については、海中トンネルの構想もあるらしい。ま、フェリーのほうが景観を楽しめるというメリットはあるが。 |
【小さな話題】『決断』と『選択』(4)動物は『決断』できるか? 昨日の続き。 今回取り上げている『決断』の話題について、AI(ChatGPT)と何度か対話を重ねることができた。その中で私自身の見解と異なっていたのは、 ●(人間以外の)動物は『決断』できるか? という議論であった。これについては、
ここで改めて、『決断』の定義について考える。基本的な定義としては、決断は ■1■これまでの行動(活動)Aを止めて新たな行動(活動)Bに移行するかどうか? という1回限りの選択である。但し、いくつかのバリエーションがあり、例えば、 ■2■これまでの行動Aは継続しつつ、新たに行動Bまたは行動Cのいずれかを選択する。 という決断もありうる。この場合、Aを続けることが前提なので、行動Bと行動Cの間のメリット、デメリットが比較されることになる。なお選択肢は二者択一とは限らず、行動D、行動E、...というようにもっと多いかもしれない。具体的な例として、今住んでいる借家に住み続けるか別の物件に住み替えるかということであれば■1■、いっぽう定借などで期限内の退去が決まっている場合は■2■になる。 上記以外にもまだまだバリエーションがあるが、中には『決断』ではなく『消去』で説明できる場合もある。例えば、 ■3■これまでの行動Aを続けるか、それとも停止するか というのは外見上は「諦めるかどうか」の決断と言える。例えば片想いの相手にメッセージを送り続けていたがちっとも相手にしてもらえないのでついに「諦めた」という決断がこれに相当する。しかし、これは単に「メッセージを送る」という行動が消去されたと見なすこともできる。 サバンナの特定の場所で狩りをしていた肉食獣が、ちっとも獲物が現れないために別の場所に移動するという行動も外見上は■3■に近い。この場合、別の場所のほうが獲物がとれると予想したわけではない。消去バーストの一形態として、狩り場の範囲を拡大しただけと考えられる。 さて、元の話題に戻るが、AIの回答は以下のような内容であった【要約・改変あり】。 行動分析学の立場から言うと、**人間以外の動物にも「決断」に相当する行動はある**と考えられます。 ただし、それは日常語の「決断」(=内面的な熟慮・言語的推論を伴う選択)とは違い、\*\*あくまで「選択行動」\*\*として捉えます。
ということで、結局は『決断』の定義の問題に行き着くことになる。AIは行動分析学における『決断』を「複数の選択肢からの行動選択」と見なしていたが、私自身は、
じっさい「進路選択」に関する決断といったところで、過去の強化履歴や「いま、ここ」の三項随伴性で説明できるとは思えない。進路選択は、「もしこの進路を選択したら、どういう行動(努力)が求められ、それを遂行することでどういう結果が随伴するのか?」というルール支配行動により行われるものだと思う。 |