じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 9月16日の日記に、
 バルコニーが南向きになっているマンションでは、いくら高層であっても、秋分の日前後から春分の日前後までの半年しか、日の出を眺めることができない。理由は、春分の日から秋分の日までは日の出の方位が真東より北側にあるため、地平線から昇る太陽が自分が済んでいる建物の影になってしまうからだ。これは全国どこのマンションでも、バルコニーが真南を向いている限りは同じ。
と記したが、いよいよ日の出が見える季節がやってきた。日の出の方位はまだ真東よりはいくぶん北に偏っているが、
  • 南向きのバルコニーでも、少し身を乗り出したり手を伸ばしたりすれば真東より少しだけ北の景色も見える。
  • 低い山の上からの日の出になるため、太陽の方位はいくぶん南側に移動している。
といった理由で、雲が無ければ秋分の日より数日早くから日の出を眺めることができる。

 日の出が見られる時期は来年の春分の日の数日後まで続く。

2025年09月20日(土)




【小さな話題】岡山県が一位と言えば?(6)旅行者の総合満足度が低い理由
 9月18日の続き。
 前回までのところで、岡山県は平均寿命が長い、大地震が少ない、といった点で全国の都道府県の中でも上位にあるという話題を取り上げてきた。しかしそのいっぽう、じゃらんリサーチセンターが行った国内旅行満足度の調査結果(2025年7月発表、インターネットで1万5586人が回答)によれば、岡山県は2023年度が44位、2024年は42位というように最下位のあたりを低迷している。隣の香川県が2024年度に1位に輝いた【9月10日の日記参照】こととは対照的であった。この理由はどのあたりにあるのだろうか?

 ということでChatGPTに岡山の満足度が低い理由を尋ねてみた。回答は以下の通り。


岡山県の国内旅行満足度が2024年度も低順位(42位、ほぼ最下位)だった理由について、直接的な調査結果は公開されていません。ただし、香川県が満足度1位となった理由と比較しながら、岡山県の現状を推測的に整理してみました。

◆## 香川県が満足度1位になれた背景(対照例)
じゃらんリサーチセンターによれば、香川県(2024年度)は以下の点で評価が高かったとされています:
  • **食体験が“アクティビティ”になっている**:讃岐うどんの各店舗ごとの提供スタイルや雰囲気に“違いを楽しむ体験”が重視されており、単なる食事以上の体験価値を提供している ([KSB][1], [TBS NEWS DIG][2])。
  • **コストパフォーマンスの良さ**:旅行費用が全国平均と比べて安く、旅行者に「お得感」をもたらしている ([TBS NEWS DIG][2], [プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES][3])。
  • **地域性・地元文化が感じられる**:県民文化や生活感が体験できることが、旅行者に強い印象を与えている ([KSB][1], [TBS NEWS DIG][2])。
  • **時代の価値観と合致**:「スローな旅」「地域らしさ」「ひとり旅」「50代以上の来訪増加」といった旅行者の志向変化をうまく取り込んでいる ([プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES][3])。


◆## 岡山県がなぜ満足度が低い順位になっている可能性があるのか?
  1. **地域らしさ・体験の突出が弱い?**
    香川県では「うどん」という、単なる食を越えた旅行体験の軸が存在します。一方、岡山県には明確な“体験型コンテンツ”が少ない、あるいは強調が足りない可能性があります。
  2. **特定項目での突出が少ない**
    香川県は「食」「子どもが楽しめるスポット」でトップ10入りしましたが、そうした目立つコンテンツが岡山県にもないと評価されづらくなります。
  3. **情報発信・プロモーションの不十分さ**
    岡山には自然、歴史、美術館など魅力はあるものの、それを「選ばれる価値」としてうまく見せられていない可能性があります。
  4. **旅行者の期待と実際のズレ**
    岡山県の別の調査(2019?22年)では、「食べ物」「景観や雰囲気」「宿泊施設」への満足は高く、一部地域では「文化的な名所」「温泉」「自然」などに期待が偏っていました ([岡山県公式サイト][4])。その期待に応えるサービスや演出が各地域で不均一である点が、全体の満足度に影響している可能性があります。
    また、「以前行ったことがあり、また行きたいと思わない」「居住地だから選ばない」といった回答も多く、リピーターや地元民には“再訪の魅力”が不足していると見ることもできます ([岡山県公式サイト][4])。

◆## 各要素を比較した考察表
| 観点 | 香川県(満足度1位) | 岡山県(満足度低位) |
| ------------ | ------------------------------ | ---------------------------------- |
| 体験コンテンツ | 讃岐うどんの食体験が地域文化として人気 | 明確な「体験価値」になっているものが少ない可能性あり |
| コストパフォーマンス | 旅行費用が安く「お得感」がある | 費用優位性のアピールが弱い、または価格面で競争力が弱いかも |
| 地域らしさ・文化の演出 | 観光が地域文化と結びついた体験として提供されている
| 文化・特性を活かす体験提供や見せ方が弱い可能性 |
| プロモーション・情報発信 | スロー旅や“地域らしさ”を好むトレンドをうまく取り込んでいる | 岡山の魅力が旅行者に伝わるプロモーションが十分でない可能性あり |
| 再訪・リピーター意識 | 新たな価値でリピーターや年代層を取り込んでいる | 「再訪したくない」と感じさせる要素が一部にある可能性あり |
| 地域間の格差・エリア特性 | 場所によらず満足度に偏りが少ない | 市町村間で満足度や魅力度に差があり、県全体として評価につながりにくい |

◆## 結論として
現時点で岡山県に関する満足度低位の調査結果や具体的要因はじゃらんリサーチセンターから明示されていません。しかし、香川県の成功例と比較することで、岡山県観光の強みと弱みが浮かび上がります。特に「体験価値」「地域文化」「情報発信」「リピーター誘引」などの観点で改善・強化することで、満足度向上の可能性が考えられます。

◆出典
[1]: https://news.ksb.co.jp/article/16005759?utm_source=chatgpt.com "【解説】国内旅行満足度 香川が1位に 急上昇の鍵は「うどん ..."
[2]: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rsk/2049608?page=2&utm_source=chatgpt.com "”うどん” だけじゃない! なぜ?香川県が「都道府県魅力度 ..."
[3]: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003050.000011414.html?utm_source=chatgpt.com "じゃらん観光国内宿泊旅行調査 2025【都道府県魅力度 ..."
[4]: https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/888521_8474493_misc.pdf?utm_source=chatgpt.com "ポストコロナ期に漕ぎ出す 観光羅針盤"


 ここからは私の感想・考察を述べるが、香川県との比較に基づく上記の分析はあくまで「香川県が一位なのになぜ?」ということを前提としている。しかし、「香川県が一位」というのがどこまで信頼性のある安定したデータなのかはイマイチ疑わしいところがある。香川県の従来からある魅力がトップを支えているとしたら、2023年度ももっと上位になっていたはずだが、実際は33位であった。なので、少なくともあと1〜2年、香川県が本当に総合満足度が高い県なのか注視していく必要があるように思う。

 ま、そうは言っても岡山県の総合満足度が香川県並みに高いのかと言われると何とも言えない。じっさい、昨年12月に孫たちがやってきた時も、岡山県内ではなく北四国方面(しまなみ海道→今治→香川)を旅行した。そのあと一応、後楽園や岡山城も訪れているが、メインの旅行先ではなかった。
 岡山県内の夏場の旅行先としては蒜山高原が知られているが、関西方面からの旅行者は岡山市には立ち寄らず、中国道経由で直接訪れる人が多いと聞いている。その場合、蒜山は岡山県の観光地というよりは大山や皆生温泉、境港といった鳥取県の観光地とセットになった訪れることになる。なので蒜山の満足度が高かったからといって、直ちにそれが岡山県の満足度に反映するわけではない。

 岡山は中国地方随一の交通の要衝でもある。岡山駅からは山陽新幹線で東京、関西、九州方面に行かれるほか、在来線ホームには、高松行きの『マリンライナー』、松山行きの『しおかぜ』、高知行きの『南風』、さらに鳥取行の『スーパーいなば』、松江・出雲市方面への『やくも』など、岡山と各県庁所在地を結ぶ特急が入れ替わり立ち替わり入線している。こうした旅行者たちにとっては岡山駅は新幹線と在来線の乗り継ぎ駅であり駅構内から外に出ることはない。そうした人たちに、岡山駅で途中下車してもらって、半日もしくは1泊滞在を楽しんでもらえるような施設やイベントがあればもっと賑わうのではないかと思われる。
 もっともそうは言ってみたものの名案はなかなか浮かばない。マリンライナーの停車駅を与島に作って瀬戸内海を楽しんでもらうのも一案かと思ったが、与島は岡山県ではなく香川県なので岡山の観光推進策には全くならない。このほか、津山線の建部・福渡のあたりの施設を充実させて、津山線往復で半日観光を楽しんでもらうというのも一案。もっともたけべの森にあった自然に恵まれたホテルなどが閉鎖されるなど、なかなかうまく行かないところがある。

 次回に続く。