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 【小さな話題】岡山県が一位と言えば?(7)岡山を観光満足度一位にする押し上げるための方策
 昨日の続き。昨日の日記では旅行者の評価による総合満足度が最下位近辺に低迷している理由を探ったが、ではどうすれば上位に押し上げることができるだろうか。ChatGPTの提案は以下の通り。
 
 
 とても良い問いですね。
 「岡山=満足度最下位クラス」という現状をひっくり返して「1位」に押し上げるには、香川のように\*\*“ここに行けばこれがある”という全国レベルで強烈に印象づけられる目玉\*\*を打ち出すことが重要です。
 
 ◆## ズバリ、岡山がアピールすべき強み
 
**フルーツ王国・岡山**
白桃・マスカット(特にシャインマスカット)は全国ブランド。
ただ「買って食べる」ではなく、**農園で収穫・食べ比べ・インスタ映え体験**を全国発信すれば、香川の“うどん体験”に匹敵する武器になる。
「日本一贅沢なフルーツ体験県」と位置づけられる。
**倉敷美観地区+アート**
美観地区は国内外観光客にすでに有名だが、今は「映える街並み」として若い層にも再評価されている。
大原美術館を核にして、\*\*「歩いて楽しめる美術の街」\*\*として再構築すれば、“文化観光”で突出可能。
**瀬戸内の多島美と直島アートとの連携**
 直島(香川側)に人が流れるが、地理的には岡山港からのアクセスが便利。
「直島は香川」ではなく「岡山から行く直島」と打ち出せば、**アート×海景観のハブ県**になれる。
**温暖で晴れの日が多い「晴れの国」ブランド**
年間日照時間は全国屈指。
「雨で旅が台無しにならない」ことは旅行者にとって安心感が大きい。
これを\*\*“天気リスクが低い旅先”\*\*としてもっと強調すべき。
 **歴史・伝承の独自性**
桃太郎伝説の地という唯一無二のストーリー。
世界遺産候補の「備中エリアの古墳群」や、吉備路の歴史資源も魅力的。
「日本神話・伝説を体感する旅」としてパッケージ化できる。
 
 ◆## 戦略的にまとめると
 岡山が1位を狙うには、
 
この5本柱を「体験型」に進化させ、強烈に打ち出すのが最短ルートです。**フルーツ体験(食のブランド化)**
**美観地区+大原美術館(文化芸術)**
**瀬戸内アート&海景観(周遊のハブ)**
**晴れの国(天候メリット)**
**桃太郎伝説(物語性)**
 
 
 ChatGPTにはさらに以上をふまえたキャッチコピー案を作ってもらった。
 
 
 いいですね!
 岡山が「全国満足度1位」を目指すためには、\*\*他県に真似できない強み(フルーツ、晴れ、美観地区、瀬戸内アート、桃太郎伝説)\*\*を短い言葉に凝縮して、旅のワクワク感や体験価値をストレートに伝える必要があります。
 
 ◆## 岡山キャッチコピー案(テーマ別)
 
 
###フルーツ王国を前面に
1. **「日本一おいしい旅、岡山。」**
2. **「フルーツが主役の県へ。」**
3. **「桃とマスカットで始まる、幸せ時間。」**
###晴れの国を活かす
4. **「いつだって晴れ日和、岡山へ。」**
5. **「旅に雨は似合わない。だから岡山。」**
6. **「青空が似合う街、倉敷と岡山。」**
###美観地区+アート
7. **「歩くだけでアートになる街、岡山。」**
8. **「白壁と美術館、時を超える倉敷へ。」**
###瀬戸内のハブ
**「瀬戸内アート旅は、岡山から。」**
**「海も島もアートも、全部岡山起点。」**
###桃太郎伝説
11. **「日本一の“もも旅”へ、岡山。」**
12. **「桃太郎の国で、あなたが主役。」**
## 総合コンセプト型(県全体をまとめる)
13. **「おいしい、晴れやか、物語のある旅。全部、岡山。」**
14. **「フルーツもアートも物語も。“満足度日本一”の岡山へ。」**
15. **「日本の真ん中にある、とっておきのごほうび県。」**
 ◆個人的におすすめは、シンプルで“行きたくなる決め手”を伝える
 
**「日本一おいしい旅、岡山。」**(フルーツ×食体験を武器に)か、
**「瀬戸内アート旅は、岡山から。」**(直島を含め取り込み)です。
 
 ここからは私の感想・考察を述べる。
 まず、ChatGPTから提案をいただいた「岡山が1位を狙うための5つの戦略であるが、最近のAIがめざましい進歩を遂げているとはいえ、果たしてこれらの5本柱で上位進出が可能かどうか、かなり疑問に残るところがある。
 
フルーツ体験(食のブランド化)
→フルーツには季節性があり、例えば白桃は夏場の1か月ほどしか出回らない。しかも高級品であり、食べ放題というわけにはいかない。マスカットも同様。
 
美観地区+大原美術館(文化芸術)
→美観地区は文字通り美観だが、規模が小さいという難点がある。少し前に連載を開始したサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ、あるいは、スプリット、ドゥブロヴニクなどの規模でないと、世界中から訪日観光客を呼び込むのは限りがあるように思う。また大原美術館は美術に興味がある人でないとなかなか訪れてもらえない。ちなみに私自身は美術にはある程度関心があるものの、大原美術館は一度も訪れたことがない。
 
瀬戸内アート&海景観(周遊のハブ)
→瀬戸内海の大概の島は香川県に分捕られてしまっているので、岡山県だけのことを考えると上位に押し上げる方策にはならない。
 じっさい、岡山駅から新岡山港までのバスの所要時間は、時刻表の上では40分だが渋滞により遅れることもある。いっぽう岡山駅から高松駅まではマリンライナーで55分であり何かの事故が無い限りは遅れることはない。現時点では、新岡山港経由で瀬戸内海観光に向かうメリットはそれほど大きくないように思う。
 
晴れの国(天候メリット)
→岡山はしばしば「晴れの国」をアピールしており、確かにいくつかの指標では全国トップレベルとなっている。岡山県の公式サイトによれば、
 
となっており、日照時間の長さから見れば「晴れが多い国」とは言えないが、1ミリ未満の日数が全国一多いことは間違いない。もっとも、冬場に降雪が多い日本海側や東北地方以北の都道府県を除けば、極端に雨が少ないというわけではない。単純に確率計算すれば、岡山に1日だけ旅行した時に雨に降られる確率は24.3%、つまり4回に1回は雨に降られることになる。例えば28位の長崎県の確率は30.4%で6%ほど高くなるが、岡山のほうが極端に低いわけではない。季節にもよるが、折りたたみ傘携行が長崎では必要で岡山は不要というわけではない。降水量1mm未満の日数: 276.7日で全国一位。
降水量の少なさ:1143.1ミリで全国二位【一位は長野県の965.1ミリ】
日照時間の長さは2033.7時間で全国十五位【一位は山梨県の2225.8時間】
 
桃太郎伝説(物語性)
→桃太郎と言えば、岡山駅前の桃太郎像や『岡山桃太郎空港」などがあり、岡山大学でも『桃太郎フォーラム』が毎年開催されている。
 もっともあくまで伝説であるゆえ、遺跡巡りをすることはできない。例えば『鬼ノ城』は温羅伝説の舞台としても知られているが、リンク先にあるように、
 
大和朝廷【ヤマト王権?】は倭(日本)の防衛のために、朝鮮半島に向き合う対馬から畿内に至る要衝に様々な防御施設を築いている。鬼ノ城は史書に記載が無く、築城年は不明であるが、発掘調査では7世紀後半に築かれたとされている。 
となっていてどうやら桃太郎伝説とは別の目的で作られたようである。その他、「備中エリアの巨大な古墳群」についてももう少し解明が必要かと思う。 ちなみに桃太郎は「悪い鬼たちをやっつけた」英雄とされているが、「ボクのお父さんは、桃太郎というやつに殺されました」という言葉が象徴するように、鬼の立場から見れば「平和に暮らしていた鬼たちの国を一方的に攻撃し財宝を略奪した侵略者」ということになる。先住民を大虐殺したコロンブスと同様であり、手放しで英雄として認めてよいかどうかは何とも言えない。
 
 次回に続く。
 
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