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じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 【2025年10月】オーストラリア南西部・フラワーハンティング(16)ピンク色の塩湖
 オーストラリア西部にはハット・ラグーン(Hutt Lagoon)のようなピンク色の湖が各所にあるが、今回のツアーの移動中にもそのうちのいくつかを見ることができた。
 ボリビアのコロラダ湖と違って、フラミンゴは1羽も見つけることができなかった。

2026年1月2日(金)



【連載】チコちゃんに叱られる! ヒョウタンのくびれ

 2025年12月26日(金)に初回放送され表記の番組についての感想・考察。本日は、
  1. 日本中で大みそかに「除夜の鐘」を鳴らすようになったのはなぜ?
  2. 今年の漢字を清水寺で発表するのはなぜ?
  3. 【チコの部屋】区切るのソコかよ!クイズ!
  4. 「ひょうたん」がくびれているのはなぜ?
  5. 「じ」と「ぢ」 「ず」と「づ」 同じ発音のひらがながあるのはなぜ?「」
という5つの話題のうち、4.について考察する。

 4.の瓢箪のくびれについては、最初にこのタイトルを見た時には何が疑問なのか分からなかったが、要するにヒョウタンにはくびれのある品種とくびれのない品種があり、なぜくびれのある品種のほうが多く栽培されるようになったのか?を明らかにするという趣旨であったようだ。SP放送回にヒョウタンが取り上げられたのは2026年の大河ドラマの宣伝を兼ねているためのようだ。

 放送では「戦(いくさ)で両手を使えるようにするため」が正解であると説明された。50年間ヒョウタンの生態や歴史を研究している湯浅浩史さん(進化生物学研究所)による解説は以下の通り【要約・改変あり】。なお、湯浅さんご所属の『進化生物学研究所』の概要はこちら
※放送では『ひょうたん』という平仮名表記だったが、ここでは、植物名は『ヒョウタン』、加工された道具は『瓢箪】と表記する。

  1. ヒョウタンはメロンやカボチャやスイカなどと同じウリ科の植物。
  2. 原産地と言われるアフリカにある自然に育ったヒョウタンは丸い形をしている。
  3. ヒョウタンは半年ほどで実がなり栽培が簡単。
  4. 高温で乾燥したアフリカなどの地域では、放っておくだけで皮が硬くなり中は乾いてすぐ空洞にすることができるため、誰でも簡単に作れる器として、1万年以上前から使用されてきた。
  5. 放送では瓢箪づくりの方法が紹介された。
    • ドリルで口に穴を開けて、2~3週間水につけて中を腐らせる。
    • 腐らせた中身を取り出す。
    • 2日ほど水につけてニオイを落とす。
    • 3日間、天日干し。
    • 重さは同じ大きさの発泡スチロール程度。
  6. 乾燥させた瓢箪は軽くて丈夫な上に加工しやすく水漏れしないことで、大昔から水筒として重宝されていた。
  7. 丸い瓢箪は人類が移住する際にも水を運ぶための貴重な道具であった。移住先でも使えるように種も運んだため世界各地に広まった。日本でも熊本県・曽畑遺跡から縄文時代に使われた丸い瓢箪が見つかっている。
  8. ヒョウタンがいつくびれた形になったのかは分からないが、くびれた形が重宝するという明確な理由はいくつか考えられる。
    • 長距離の移動中に水を運ぶ際、瓢箪を手に持って歩くのは不便。
    • 戦のさい、片手に瓢箪を持って戦うのは不利。
  9. くびれたヒョウタンは突然変異で生まれたもので、くびれにひもをつけて腰にくぐりつければ落ちることがない。
  10. 日本以外でも、くびれたヒョウタンは同じ理由で重宝したと推測される。
  11. 長旅や戦では両手が使える水槽が必要であり、くびれたヒョウタンを選んで栽培した。
  12. スペインの聖地巡礼者の像でも、くびれた瓢箪が杖にくくりつけられていた。
  13. 日本では戦国時代には火薬入れとしても使われていた。
  14. 現在では、ヒョウタンと聞いてくびれた形を想像するのは日本と中国だけ。街角インタビューでも、マレーシア、フランス領マルティニーク、韓国などの人たちが描いたヒョウタンの形はくびれが無かった。唯一中国人だけは日本と同じくびれた形の絵を描いていた。
  15. ヒョウタンの形が国・地域によって異なるのは、ヒョウタンがチーズ製造器(コロンビア)、楽器(マルティニーク)、人形(ブルガリア)、お面(エクアドル、パプアニューギニア)、スパイス入れ(ウズベキスタン)、帽子(フィリピン)、釣りの浮き(ラオス)など用途に合わせて使い分けられてきたため形がバラバラになった。
  16. 日本や中国では、縁起物や幸福のお守りとして、くびれた形が主流になった。
  17. 放送では瓢箪アートがいくつか紹介された。


 ここからは私の感想・考察を述べる。
 ヒョウタンは私自身も子どもの頃に栽培したことがあった。かなり大きなものができたこともあったが、実はなったものの、皮が破けたりして水入れを作ることはできなかった。
 瓢箪で思い出されるのは志賀直哉の『清兵衛と瓢箪』であるが著作権保護延長により2041年までは無料で閲覧できないことになった。2041年と言えば私が89歳であり、その時まで生きているかどうかは微妙。【印刷本なら安価に手に入るのだが】

 放送では「戦(いくさ)で両手を使えるようにするため」が正解であるとされていたが、これは意外性を出すための演出であろう。戦国時代であってもそんなに頻繁に戦をしているわけではないし、長距離を移動するとも限らない。殆どの用途は、巡礼や荷物の運搬等の際に使われていたものと推測される。

 次回に続く。