【連載】チコちゃんに叱られる! 車酔いの原因と対策/「めまいと吐き気の分離」
3月13日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この日は、
- なぜ車酔いする?
- イルミネーションをするようになったのはなぜ?
- なぜ唐辛子を食べると汗が出るのにわさびだと汗がでない?
- 【ひだまりの縁側で・・・】自分が勘違いして覚えていたこと
という4つの話題が取り上げられた。本日はそのうちの1.について考察する。
放送では車酔いするのは「自分がどんな動きをしているのかわからなくなるから」が正解であると説明された。めまいなどの仕組みに詳しい細野研二さん(耳鼻咽喉科専門医)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
- 人は、自分が動いていることを認識するには3つの情報を正しく脳に伝える必要がある。車に乗っている時にあてはめると、
- 目からの情報:道や景色が動く情報
- 内耳からの情報:加速・減速・カーブ・揺れなどの動き
- 筋肉・関節からの情報:体の動きや揺れ
の3つになる。
- これら3つを脳でシンクロさせることで自分がどんな動きをしているのかを認識できる。
- しかしこれら3つの情報に矛盾が生じると脳はきちんと情報を処理できなくなり混乱が生じる。
- 車に乗りながらスマホや本を見ていると、車酔いすることがある。これは内耳・筋肉や関節は動いているという情報を脳に伝えているのに、目からは「止まっている」という情報が脳に伝えられてシンクロしなくなり、自分がいまどんな動きをしているか分からなくなり脳の混乱が起きるため。
- 混乱が起きると、同時に自律神経のバランスも乱れ、ふらつくような感覚から、むかつき・嘔吐など段階をふんで体調を崩してしまう。
- 目、内耳、筋肉・関節からの動きの情報がシンクロしなくなると、脳が「不快」と判定し酔いにつながる。
放送では続いて、車酔いしにくい方法が紹介された。
- 大事なのは動きの混乱を起こさないこと、自律神経を乱さないこと
- 車に乗るときは後部座席よりも助手席のほうが車酔いしにくい。
- 後部座席はカーブを曲がる時に遠心力が大きく働き揺れを感じやすい。
- 助手席は後部座席より揺れが小さいだけでなく、進行方向の景色が見られる。
- 自分で車を動かすドライバーは車の動きを予測できるので酔いにくい。
- 電車は急発進・急ブレーキが少なく、自動車のような右折・左折・急カーブが無いので予測できないような揺れを感じることが少ないので車酔いしにくい。
- 車に乗っている時は、下を向いて目を閉じるよりも遠くの雲を見るほうがいい。
- 自分の動きをシンクロさせるためにはゆっくり流れる遠くの景色を眺めるほうがオススメ。
- 下を向いて目を閉じると自分が動いているという情報がリンクしないので視覚情報が矛盾する。
- 下を向くと首が不安定になり揺れや傾きを大きく感じたり、目を閉じると脳への情報がシンクロしなくなる。
- ヘッドレストに頭をつけ顎を軽く引き、進行方向を向いていると酔いにくい。
- もし目を閉じるなら眠ってしまうほうが効果的。寝ていれば脳の働きが休むので酔いにくい。
- 車に乗る前は「満腹状態」、「空腹状態」いずれもNG。バナナ・梅おにぎりなどの軽食をとるのがオススメ。
- 【補足説明】車酔いのしやすさは生まれつきではなく、「車の刺激に慣れていない」、「運動不足」、「不安な気持ちで乗っている」などが原因。また4~12歳が最も酔いやすい。大人になっても頻繁に乗り物酔いする場合は耳や脳に病気が隠れているケースもあるので病院で相談することをオススメ。
ここからは私の感想を述べるが、私自身は子どもの頃から車酔いの記憶が殆ど無い。小中高を通じて嘔吐したのは小5の冬の1回限りで、これは虫垂炎であったと判明した。
これまででいちばん車が揺れたのは、2002年の東チベット地域を旅行した時で、毎日、車の天井に頭をぶつけるほどの激しい揺れに朝から晩まで晒されたが、車酔いになったことはなかった。
いっぽう船酔いのほうは何度か経験がある。小笠原沖皆既日食見物の際は、神戸を出港して間もなく船酔いの症状が出たが半日程度で収まった。
10年ほど前、朝起きた時に、天井がぐるぐる回り吐き気をもよおすという症状が現れたことがあった。幸い、この症状は5日程度で収まった。その際に編み出したのが「めまいによって生じる吐き気は船酔いと同じものだ」と自己暗示をかける、『めまいと吐き気の分離』である。めまい自体は生じるが、それに伴う吐き気はかなり抑えられるようになる。
また私の場合、起床時の突発性のめまいはどうやら耳石由来の『良性発作性頭位めまい症』だったようで、薬を使わなくても、起床時に頭を傾ける体操をするだけで防げるようになった。その後好転し、今は起床時にいきなり腹筋運動をやってもめまいは生じなくなった。
もっとも、こうしためまいは重篤な病気を原因として生じる場合もあるので、少なくとも一度は精密検査を受けることをオススメする。
次回に続く。
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