じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
胡蝶蘭の花(右側)が咲き始めた。花数は少ないが一年がかりで育てただけに嬉しいものだ。左側は先日いちど紹介したデンファレ。 |
【思ったこと】 _10225(日)[心理]象牙の塔とアクション・リサーチ(8)ちょっと変えてみること、ちょっと止めてみることの意味 2/23の日記と2/24の日記を通じて、次の点を指摘した。
ところで、2/24の日記でとりあげた家庭教師を雇用する話には「Aさんが交通事故に遭い2カ月ほど休むことになった」という部分、つまり、介入が中断されるという条件が入っていた。その時にもふれたように、これは条件の交替に任意性が無いという欠陥を除けば、単一被験体法の中の「A-B-A-Bデザイン」という実験手続に一致している。具体的には、「家庭教師を雇わない」という初期の状態(A1)、「家庭教師を雇った状態」(B1)、「家庭教師が一時的に来られなくなった状態」(A2)、「家庭教師が再び来られるようになった状態」(B2)というように、「A」というベースライン条件と「B」という実験条件が交替している。このうちのA2という第二ベースライン条件には、改善効果が単純な時間経過あるいは全くの偶然によるものでないことを検証する効果がある。A2条件において一時的に改善が停滞するか、もしくは望ましくない方向に一定程度後退するという事実が確認されれば、それだけ偶然変化と取り違えるリスクを減らすことができる。 しかし、いったん改善が進んだのに、なぜ後退をさせてまで「A2」条件を挿入しなければならないのか、学問的方法としての実験ならともかく、日常生活場面や実践場面で包括的な有効性を確認するだけであるなら、不要ではないかという議論も出てくる。 実際のところ、例えば
次回は、包括的な有効性と分析の意味の関係、教育活動と実験的方法の関係についてさらに話を進めていく予定。 |
【ちょっと思ったこと】
合格電報屋の謎の持ち物 前期試験が終わった後、建物の出口付近で受験生に合格電報の勧誘をしているグループを見つけた。受験終了時とは言え部外者の構内立ち入りは禁止されている時間帯である。さっそく事務ルートで警告を依頼した。受験生に白い用紙を手渡している男はどうも見覚えがある。あとで、過去日記を調べてみたら99年12月3日の日記で私が怒鳴りつけた男(写真左)とそっくりであることが確認できた。それにしても、構内まで入り込んできて勧誘するとは図々しい奴らだ。 その後、警備担当者から警告を受けて退散する。グループは全部で3人。バイク置き場に隠してあった荷物を担いで出口のほうに消えていった。私が分からなかったのは、彼らが3人とも釣り竿を入れるような円筒形の細長いバッグを運んでいたことだ。あの中には何が入っていたのだろうか。どなたか情報があればお教えください。 それにしても、見知らぬ男たちに、受験番号と住所・電話をあっさり教えてしまうとは......。緊張しているとは言え、問題を解く技術は十分に磨いてきた受験生たちであろうが、個人情報を守る術はまだまだ身につけていないようだ。 廃棄されるものと、造られるもの 2月25日の18時22分過ぎ、雪雲の間を西から北北東方向に進むミールを、さらに、18時46分過ぎ、先ほどのミールよりやや高い位置で国際宇宙ステーション(ISS)を眺めるた。両方の宇宙ステーションを同じ時間帯に、同じ方角の空で眺めることができたのは初めての経験であった。近くの星と比較すると、ミールもISSも、土星より明るく木星よりは暗いレベル。高度の関係もあるがISSのほうが若干明るく見えた。廃棄されるものと造られるものの競演である。 周知のようにミールは3月中旬以降に廃棄される。その際、海面上に落下する最終軌道が関西上空を通過するということで、一部で危険性が取りざたされている。もっともゼッタイ安全であるならば、大彗星出現なみに希有な一大イベントとして天文マニアから注目されるかもしれない。全国各地の最新の観測情報は三島さんの予報サイトで入手できる。 |