じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] サクランボの花が咲き始めた。3月19日朝6時の気温は1.4度、車のフロントグラスに霜が降りるほどの寒さとなったが、「彼岸桜」の一種だけあって、お彼岸には間に合った。もっとも、昨年は3月15日に満開と記されていたので、一週間ほど遅くなっていることは確かだ。


3月18日(金)

【ちょっと思ったこと】

郵便定期貯金の最後の裏技?封じられる

 新年度の学会費を払い込むために郵便局に行ったところ、窓口横に妙なポスターが貼られていた。内容はこちらの案内と同一であり、要するに、これまでは1カ月定期1口1000円で預けた場合、1カ月後には利子全額(←実際には1円未満)の端数切り上げで1円の利子がついていたが、これからは、切り捨て(合併預け入れの場合は、口数倍した上で切り捨て)になるというように計算方法が変わるということのようだ。

 1円の利子などどうでも良さそうに見えるが、100万円を1000円1000口として預けた場合は、1カ月に1000口分の利子1000円、1年で利子合計1万2000円、つまり年利1.2%の「運用」も可能であったわけだから、これまでは結構お得な裏技であったことが分かる。

 そういえば以前にも同じようなことを書いたはずだと思って、コンセプトサーチ(3月14日の日記参照)で検索したところ、ほぼ瞬時に1998年4月10日の日記がヒットした。かつては、中途解約を利用して「利息が一銭以上になる4日目ごとに出し入れを繰り返す」という超裏技もあり、たとえば50万円を家族5人で10万円ずつ預けた上でこまめに中途解約&預け入れを繰り返せば、(1人分限度枠1000万円)×(家族5人分)=5000万円というとてつもない大儲けも可能であったようだ。いったい何人がこの超裏技を使ったのだろう。

 1998年4月10日の日記には、「来年1月【=1999年】からは口数をまとめて申し込める制度を廃止するということなので「千円千口」のメリットは無くなるというが、窓口で千回手続を繰り返せば、今まで通りの1.2%は保証されることになる。」と書かれてあったが、その後も、キャッシュコーナーの自動預入・預け替えを利用して、1000円ごと別々に預金をしていた人がいたらしく、少し前に、キャッシュコーナーで「1カ月定期のお取り扱いは中止しました」というような掲示を見かけたことがあった。

 この種の金儲け手法は、よく言えば「裏技」、悪く言えば、利子計算法の不備をついた強引な手法であると言えないこともない。

 今後も何らかの裏技が編み出されるものとは思うが、そういうことに思いをめぐらす知力があるならば、もう少し別のところでそれを発揮し、世の中全体の幸福のために貢献してほしいものだと思う。