じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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このところカラスが多い、という苦情をよく耳にする。5月31日の日記でも触れたが、その一因は、ゴミ収集日を守らず、収集日の4日前の夜(つまり、1つ前の収集日の夜)から生ゴミを出す不心得者にある。
写真は、早朝の散歩時に毎回目にする不法投棄現場。この場所の収集日は月曜日と木曜日になっており、それと全く無関係に生ゴミを出している不心得者が少なくとも1名いることが分かる。おそらく、同一人物(1人またはごく少数)が犯人であろう。 こういう場合、地域住民全員にルールの厳守を呼びかけても効果は薄い。監視カメラで常習行為を記録したのち、警察と協力して現行犯逮捕し「五年以下の懲役、若しくは、一千万円以下の罰金」に処す必要がある(2003年5月5日の日記参照)。 |
【思ったこと】 _70710(火)[一般]新・世界の七不思議 少し前の話題になるが、スイス人実業家ベルナルド・ウェーバー氏の呼びかけで、「世界の七不思議」と呼ばれる古代建築物に代わる「新・世界の七不思議」を選ぶインターネット投票の結果が7日、ポルトガルの首都リスボンで発表された。選ばれたのは、
ちなみに、ウィキペディアの当該項目にも記されているように、七不思議の「不思議」は、もともと7つの注目すべき建造物のことであり、紀元前2世紀にビザンチウムのフィロンの書いた「(世界の七つの景観)」の中で選ばれた、古代の地中海地方に存在していた7つの巨大建造物を指す。原語は。ギリシア語で「必見のもの」といった意味である。つまり、本来は「怪しい」「ありえない」といった意味は含まれていない。しかし、英語の「Seven Wonders of the World」が、日本語で「世界の七不思議」などと訳されたために、現代ではオカルトブームなどと結びついて、「当時の土木技術のレベルを超越している」、「物理的に可能とは思えない」といった意味で解釈されることがあるという。 旅行好きの私ではあるが、建造物には全く興味が無く、今回選ばれた「新・七不思議」のうち、直接訪れたところは一箇所もない。古代や中世の七不思議と言われる建造物の中でも、実際に手を触れたのは、ピラミッドぐらいのもので、これから先も、わざわざ行ってみようとは全く思わないなあ。 ところで、今回の「新・世界の七不思議」はネットの投票で決定されたという。CNNの該当記事によれば、 ...ネット投票は米東部時間6日午後6時に締め切られたが、駆け込み投票の殺到でサイトが一時アクセス不可能になった。主催者によると、投票数は9000万票を上回り、得票数の多い候補地が6月上旬に公表されてからは投票ペースが倍増した。投票は1人当たり複数回可能だった。ということであったというが、仮に投票システムが厳密に管理され、世界中の何十億もの人々が1票ずつ投票できたとして、そこで選ばれた結果にどれほどの意味があるのか、私には全く理解できない。 そもそも、こういう判断は、ノミネートされたすべての候補を熟知し、実際に現場を訪れ、それぞれの建造物を公正に比較できる人によってなされなければ、単なる人気投票に終わってしまう。であればあるほど、人口の多い国や宣伝力のある国の建造物が選ばれる可能性が高まってくる。 そう言えば、島根県大田市の石見銀山遺跡が日本で14番目の「世界遺産」に登録されたことが話題になっているが、「新・世界の七不思議」などとは異なり、ウィキペディアの当該項目によれば、こちらのほうは、専門家による現地調査などを経て、最終的には、世界遺産委員会で審議され決定されることになるらしい。もっとも、その流れ図を見る限りは、登録の言い出しっぺは「登録を求める地域の担当政府機関が候補地推薦・暫定リスト提出」となっており、その段階では、地元での推進運動や政治的な力が働く恐れもある。こういうものは、その時代の政権とは無関係に、純粋に学術的な判断に基づいて「発議→審査→決定」されるべきであり、五輪の誘致合戦のようなものはふさわしくないと思う。 余談だが、昨年のNHK番組で、あなたが見たい絶景の世界遺産などという投票企画があったようだが、これも私にとっては大いに疑問であった。実際にその場を訪れていないのに、どうして絶景かどうかを判断できるのだろうか。番組で過去に伝えられた映像情報だけでは、番組制作者の主観がどうしても入ってしまう。ま、「見たい絶景」は、必ずしも「オススメの絶景」にはならないし、「行ってみたい温泉」、「行ってみたいラーメン屋」などの投票もすべて、偏った個人体験の総和としてランクされてしまうわけだから、あれこれ言ってみても始まらないわけだが。 せめて国政選挙くらいは、各候補者のことをちゃんと調べた上で投票したいものである。 |