じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
 昨日の日記で、キノコ(たぶん)オオシロカラカサタケの3日間の変化の様子を写真で示した。このキノコの場合は、最後は乾いて干しシイタケのようになるが、キノコの中にはドロドロに溶解して「千と千尋の神隠し」に出てくる「オクサレさま」のように変身するものもある。

なお写真のキノコは、傘の大きさや形からアカヤマドリではないかと思われるが未確認。龍ノ口グリーンシャワー公園にて撮影。


7月28日(土)

【思ったこと】
_70728(土)[日記]日記才人閉鎖で思ったこと(3)投票ランキングはもうエエ

 7月21日の日記の続き。

 前回は、日記猿人〜日記才人で行われていた投票ランキングについて回想した。この投票制度は、私が参加する直前の1997年以前は、Eメイル送信という方法により行われていた。毎日、1アドレスにより1票という制度であった。しかし、当時よく使われていたネットスケープ付属のメイルソフトでは簡単にアドレスの変更ができてしまったため、同じ人がアドレスを色々に変えて多重投票をするという不正が起こるようになった。この投票制度はその後、同一ドメインから1票、さらには、登録手続(無料)を行った読者から1票、というように改善されていった。このことにより「不正」行為は排除されていったと思われるが、反面、「わざわざ登録してまで投票に参加したくない」という読者も多く、結果的に、ごく少数の参加者だけの仲間内の遊びと化してしまったところがあった。前回も述べたように、この投票ランキングでは、1日あたり50票を獲得すれば1カ月で1500票、これで十分ランクインできる状況にあった。1つの学校の中での生徒会役員選挙と大して変わらない規模にとどまったといってよいだろう。




 さて、Web日記において、この種の投票制度を取り入れたのは「日記リンクス」→「日記猿人(ニッキエンジン)」→「日記才人(ニッキサイト)」の流れが元祖であると言ってよいと思うが(その経緯はインターネット歴史年表Versionβ2 2.25(2007.06.04)にある程度紹介されている)、その後、後発の日記リンク集や、ブログレンタルサービスでも、さまざまな形で、継承、進化している模様である。




 日記才人のスタイルに最も似ていると思われるのがエンピツという「日記を中心とした文章コミュニティ」であろう。当該サイトの案内によれば、「2003年12月現在69900人の日記作者さんがいます」となっていた。こちらの資料集にあるように、日記才人の最新登録番号は12月26日の時点で33244であったことからみて、登録数だけから言えばこの時点ですでに日記才人の規模を上回っていたようにも思える。

 「エンピツ」について詳しいことは全く分からないのだが、投票ランキングはどうやら、「エンピツ」参加者の日記のみに限定されている模様である。また、毎月あるいは毎日の得票数を閲覧した限りでは、日記才人同様、やはり、1日50票も獲得すれば10位前後にランクイン可能な状態になっている。参加者数の規模にかかわらず、得票規模がきわめて少ないというのは、日記才人のケースと同様、きわめて興味深い現象であると思う。




 このほか、私が拝読しているWeb日記、ブログの執筆者の中には人気blogランキングに参加しておられる方も何人かおられる。今回初めて、リンク先にアクセスしてみたが、上位者の得票数はジャンルによってマチマチであるようだ。上位者のサイトは私の全く知らないものばかり。ま、昔からそうなのだが、私は、人気アップを目的としているサイトというのはあまり好まない。執筆者の日々の生活が見えてこないブログというのは興味がわかない。 日記才人閉鎖に伴って急遽開設したはせぴぃアンテナでも、当初、いくつかの「人気ブログ」を加えていたのだが、けっきょく、殆ど読まないということが分かり、順次、登録削除しつつある。




 投票ランキングに参加することには、メリット、デメリット両面があり、それぞれの人が御自分の執筆スタイル、ライフスタイルに合わせて、参加、不参加を決めればよいと思う。一般的に言えそうなこととしては、
  • メリット
    • 継続の力となる。更新を怠ると得票が減るので、とにかく日々、執筆を続けようとする。
    • 得票がある程度集まれば、励ましになる。
  • デメリット
    • 継続させることが重荷となる恐れがある。
    • 読者にウケることを狙った内容になる恐れがある。
 私個人が、今後新たに投票ランキングのようなものに参加することは、もう無いと思う。もともとそういうランキングの上位になれるような才能は無いし、上位になったからといって自分の人生にプラスになることは1つも無い。2006年以降、日記才人の投票機能が実質的に停止し、また今回、日記才人閉鎖になっても、執筆活動スタイルや執筆内容が変わることは全く無かった。7月5日の日記などで取り上げた、単一被験体研究法のロジックから言えば、投票ランキングへの参加の有無は私の執筆活動に影響を与えていなかったことが実証されたと言ってもよいかと思う。

 次回に続く。