じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡大猫カタログ2008年冬版。昨年の今頃は、、古株猫が昼寝していたり、こういうファミリーを見かけたものであったが、1年もたつとずいぶんと入れ替わりが激しいものだ。今回の写真の一番下の「D」は、かつての猫ファミリーのうちの1匹によく似た顔をしているのだが、しっぽの形が異なっている。


2月8日(金)

【思ったこと】
_80208(金)[一般]毒入り食品騒動で思ったこと(2)

 昨日の続き。今回の事件に関連して気になったもう1つのことは、コープブランド(生協ブランド)の安全性である。生協というのは、単にモノを安く売るだけでなく、食品の安全性について常に気を配り、独自の商品を開発しているというイメージが強い。しかし実際には、そのような配慮やあまりなく、製造業者や輸入商社に丸投げして、コープブランド神話に安住しているという気がしないでもない。

 コープブランドというと、何だかそれだけで安心してしまって、どういう食材が使われているのかには注意を向けないが、実際には、かなりの輸入品が含まれている模様である。昨日取り上げたビーフカレーの場合も、2006年11月下旬頃から2007年11月中旬頃までの製造品は、原料の一部に天洋食品で製造していたボイル牛肉を使用していたという。その後はオーストラリア産に切り替えたということだ。しかし、このパッケージのどこを見ても、そのような表示はなされていない。購入者は、「ビーフカレー」のビーフの原産国がどこかということも知らずに、コープブランドというだけで安心して買ってしまうのである。

 この不信は今回に始まったことではない。昨年6月頃には、北海道の食品加工卸会社ミートホープが、主に豚肉を使ったひき肉を「牛ミンチ」として出荷していたことが発覚した。その後、その「ミンチ」の一部は、日本生協連の「CO・OP 牛肉コロッケ」のブランドで全国の地域生協などで販売されていたという。このほか、雪印、不二家、赤福などで発覚した製造日偽装事件にも見られるように、輸入品は危険、国産品なら安全だとは必ずしも言えないことにも目を向ける必要がある。2月9日朝のNHKニュースでは、日本生活協同組合連合会は、中国に関連する製品について、農薬の成分が含まれていないかどうか調べるなど、検査態勢を強化することになっというが、中国以外からの輸入品や国産品についても、同レベルで対処していかなければ、コープブランド(日本生協連)の信頼性はますますゆらいでいくことになるだろう。




 なお、コープというのは必ずしも日本生協連の独占ブランドではない。私がいちばんよく利用するのは大学生協であるが、ここでは日本生協連の商品は全く扱われておらず、大学生協連という独自の連合体を作っている。
この日記を書くときに初めて気づいたのだが、日本生協連ではコープは「CO・OP」と表記される一方、大学生協では「CO-OP」もしくは「COOP」と表記されることが多いようだ。また、全農の「エーコープ」は「A・COOP」と表記されていた。
 大学生協食堂の食材は連合体で共同仕入れしているが、これにはかなりの輸入品が使われている模様。もっとも、学生の利用者が主体の食堂では、安全性第一に食材を選ぶとどうしても割高になってしまう。食費はできるだけ安く、という学生側のニーズがある限り、この問題に前向きに対処することは難しい。

 もう1つ、日本生協連とは全く別の「グリーンコープ」という連合組織がある。こちらは食材にはかなりこだわっているところで、我が家も加入・利用しているが、近くのスーパーに比べるとかなり割高であることは否めない。




 グリーンコープであれ、日本生協連系の地域生協であれ、近隣の大手スーパーとの競争の波にもまれていることは事実であり、ちょっとでも油断すれば倒産(元記事はこちら)してしまうということもありうる。なかなか難しいところだ。

 かくいう私も、コープブランド以外の食品は、地域生協店舗ではなく、近隣の大手食品スーパーで買うほうことのほうが多い。同じ商品なら、大手スーパーのほうが1〜2割ほど安いからである。また野菜類は、無人販売や、近隣の生産者直売所を利用することも多い。元の話題に戻るが、コープブランドに特段の安全性が保証されていなければ、わざわざ生協店舗まで出向いて商品を購入するメリットは無い。生協関係者はこのことに危機感をもって対処してもらいたい。