じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 1月30日付けの楽天版にも記したように、今回の月は1月30日の15時18分が満月であり、18時05分に本年最近(一年中で最も地球に近づく)となるため、1月30日〜31日が一年中で最も明るく、大きく輝く。写真は、早朝の散歩時に撮影した岡大・石庭と満月。昼間に撮影した写真が2007年3月6日の日記にあり。


1月30日(土)



【小さな話題】

潮汐力で大地震?

 1月29日発信のネットニュース(読売新聞)に「地震、月や太陽の引力が「最後の一押し」」という気になる記事があった。それによれば、「大地震の前に、月や太陽の引力(潮汐(ちょうせき)力)が多くの地震を引き起こしている可能性が高いことを、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の田中佐千子特別研究員らが突き止めた。潮汐力は、地震を引き起こす地殻のひずみの1000分の1程度の強さに過ぎないが、巨大地震前のひずみがたまった状態では「最後の一押し」のように作用するという。成果は米国の専門誌に発表した。...【以下略】」 というような内容であった。

 大地震と月齢の関係については2003年9月25日の日記ほかで言及したことがある。もっとも、ネット上に掲載されている各種データを見る限りは、特定の月齢と地震の発生頻度には特別の相関は見られないようである。但し上記のような「潮汐力」という、より直接的な力との相関を調べればひょっとして地震の予測に役立つ可能性はあるとは思う。同じことは火山の噴火にも言えるかもしれないが、やはり素人判断は禁物。「大地震と潮汐力の関係が否定されたとしても、潮汐力が地殻を引っ張っているのは事実なのだから、それはやはり科学的に見て正しいはずだよね。」というように主張することは、「血液型性格判断が科学の教科書で否定されたとしても、血液が生命を維持しているのだから、それはやはり科学的に見て正しいはずだよね。」と同様の疑似科学的な発言と見なされるであろう(1月26日の日記参照)。

【思ったこと】
_a0130(土)[教育]平成22年度センター試験(3)

 1月28日の日記の続き。今回は日本史について。

 まず、出題ミスとして、「日本史A」「日本史B」に共通する問題に漢字の誤記があったという。具体的には、戦後蔵相を務めた渋沢敬三に関する問題文(98頁、第6問 上から10行目)で「日本民族学協会を興してその会長に就任」とすべきところを、「日本民俗学協会を興して…」と誤ったという情報があった。念のためネットで調べたところ、「日本民俗学会」については、
日本民俗学会は、民俗学の研究と普及および会員相互の連絡を図ることを目的として、1949年(昭和24年)に発足した、民俗学研究者の全国的な学会です。現在、約2300名の会員(うち団体会員352機関=2007年4月)を擁しています。その前身は、1935年(昭和10年)に柳田國男の還暦を機に開催された民俗学講習会に参集した、全国の研究者の要望によって結成された「民間伝承の会」です。第二次世界大戦後の新しい社会的な動向に対処するために、学会の名称を改めました。機関誌名も当初は『民間伝承』を踏襲いたしましたが、1953年(昭和28年)に『日本民俗学』に改めました。後、1958年(昭和33年)に『日本民俗学会報』としましたが、1970年(昭和45年)には再び『日本民俗学』に戻し、現在に至っています。
 いっぽう、日本民族学会は現在は日本文化人類学会になっており、こちらからのリンク先に
日本文化人類学会は、人類の文化を研究する文化人類学、社会人類学、民族学などの発展と普及を図ることを目的とする学会です。この学会は、もともと日本民族学会として、昭和9年(1934年)に設立されました。後に渋沢敬三氏の寄付により財団としての機能も備えるようになって、昭和17年(1942年)に民族研究所の設立に伴い、学会は民族学協会となりました。

戦後は全国各地の大学に新たに文化人類学・社会人類学等の講座やコースが開設されるようになり、また学際領域との相互協力の下に発展し、昭和39年(1964年)には学会機能が再び日本民族学会の名に下に協会からは独立いたしました。(財団機能は民族学振興会へと改組後、さらに澁澤民族学振興基金と再び改組して、学会との連携の下に独自の活動を行っております。この経緯については、ここをクリック)さらにその後、学会を取り巻くさまざまな状況の変化に鑑み、平成16年4月から学会は日本文化人類学会へとその名称を変更しました。

学会組織は成長を続けており、現在会員数は2000名を超え、年4回機関誌『文化人類学』(旧『民族學研究』)とその別冊として年1回Japanese Review of Cultural Anthropologyを発刊し、年1回の研究大会や全国各地での研究懇談会を含め幅広い活動を行っています。
という説明があった。ワープロの漢字変換で「民俗学」のほうが変換候補に挙がりやすいためにミスしたのだろうか。




 次に、これも本題にはあまり関係ないが、日本史Bの第4問の問3(91頁)の「甲」になんとなく見覚えのあるカキツバタの絵が...。そういえば少し前に、日本文学の教員を捕まえて「樋口一葉とカキツバタの関連性について何かご存じですか?」とクイズを出したことがあったなあ(←2009年11月23日の日記参照)。

 不定期ながら次回に続く。